8月の発表会で、弦カルの発表ができないという事態に備えて、ソロの発表のための曲を用意しておくということで、テレマンのヴィオラコンチェルト第2楽章にレッスンを付けていただくことになった。先週に引き続きのレッスン。あまり練習時間は確保できていないが、テンポの方は順調に上がってきて、ほぼオンスピードになっている。
しかし…
もう発表会まであと1ヶ月というところなら、先生も細かいことを仰らないのだが、こうして出来上がってくると、細かな、しかし大切なところに指導が入り始める。レッスンが「本気」になってきたような気がする。
先週のところでは、ファにシャープが付くところとか、ドにシャープが付くところを、きちんと、ナチュラルのファやドと区別して弾きましょう、というご指導だったので、その点は注意をしていったのだが、それがチャープに聞こえない、と仰る。その音に来た時に演奏を止めてチューナーを確認すると、確かにシャープが付いているのだが、そうは聞こえない。その原因は「ミ」だという。例えば出だしのこのフレーズ。
ソシレソー #ファミレミ#ファソ ラソ#ファミレドー シラシなのだが、最初の「#ファ」を高めにとったときに、つられて次の「ミ」も高くなっているので、ファにシャープが付いているように聞こえないというのだ。いままでの自分の経験でいうと、かなり意識的に「ミ」を低めにとっていい加減。先生が
そうです。その音です。
と仰ったときは、確かに明るい音階になっているように聞こえる。これを聞き分けないといけないのか。
ほかにも、このフレーズの後半。
ドラ シソ ラ#ファ ソミ ラ#ファ シ#レG線とD線を交互に弾かないとダメなのだが、そのとき、G線で押さえた指を完全に離すのではなく、D線を弾いている間にG線からD線にスライドさせて、予め押さえておく。
どっちもファーストポジションで弾いているフレーズだ。
ファーストポジションを侮ることなかれ。曲だと思わず、エチュードだったり、練習用の旋律だと思って何度も繰り返し、自然と体が動くようにしてしまわないと、とてもじゃないが、いちいち考えながら弾いている暇はない。
それにしても、いまさら、なのだが、それもこれも、いつも発表会直前まで曲を通して最後まで弾くことが出来ず、こういう指導をしたくてもできなかったのだろうと思う。こういうご指導をいただいたというだけでも、心を入れ替えた甲斐があったというものだ。
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