2021年8月22日日曜日

ワクチン1回目接種

  この病気が騒がれだしたときから、これは相当気を付けていても感染を防ぐことはできなのだから、みんな順番に罹るもので、自分もそのうちに順番が回ってくるものと観念していた。とはいっても、こんな大騒ぎしているときに大勢の人が病院に行けばお医者さんも大変だろうし、そのうちお医者さんの体制も整って、罹っても大丈夫なようになるだろうから、それまでの我慢と、いろいろなものを我慢してきた。ところが医療体制は一向に整わず、もちろん努力はされているのだろうけれど、それが全然追い付かず、本来ならかかっても大丈夫なようにいろんな施策を講じるべきお偉方は、相変わらず「罹らないようにしましょう」というばかりで、病気の蔓延にかこつけて一部の人が儲けていたり、自分の立場だとか利権だとか、そんなものを守るために我慢を強いるような様子が見え隠れして、だんだんと我慢が馬鹿らしくなってきた。

 そうなってくると、この病気に関しては誰の言うことも信用できなくなってきて、ワクチンを2回打てば大丈夫といわれていたことも、最近はどうも怪しくて、3回目の接種をしないといけないなどといったことが言われているし、副作用は軽微というのもどうも怪しい。金持ちも権力者も大衆も同じようにリスクがあるのだから同じように気を付けないといけないというのは、かなり初期の段階から破綻していたように思う。

 ワクチンが効果があるとして、果たして自分は積極的に摂取するべきなのだろうか。何か大きな災害があって、その災害現場から、たとえ助かったとしても余命いくばくもない年寄りと、家族を養う働き盛りの中年と、成績も優秀で将来を嘱望されている青年の3人が重篤な状態で助け出されて、放っておいたら命はないのだけれど、そのうちの一人だけ治療して救うことができるとすれば、誰を助けるだろうか。もともとワクチンをあまり信用していないうえに、数も十分には確保できていないなどといったことを聞くと、自分のようなどうでもいい人間よりも、若人たちにさきにワクチンを打ってあげて、学校の授業も、運動会も、修学旅行も、受験も、クラブ活動もきちんとできるようにしてあげたい、などという思いに至る。いま、ワクチンや治療薬を開発している人も、治療の最前線にいる人も、かつて生徒や学生だった時があって、学校で友達とうまくいったりいかなかったり、先生に褒められたり叱られたりといった経験がその人の人格を作っていって、そうして作られてきた人格があるからこそ、この苦しい状況の中で自分の使命を全うしようとしているのだと思う。リモート授業とやらでそういう人格形成ができるのだろうか。これからこの世の中がどんな問題に直面するのか想像もできないけれど、それを解決するのはいまの子供たちで、その子供たちがいま経験していることが、未来の社会を作っていくのだと思うと、昨年から今年にかけて学校や子供たちに課せられている、一部理不尽と思えるような措置も含む過酷な状況は、将来の社会を劣化させているように思えて、まことに心苦しい。できることならそういう若い人から接種して、青春を謳歌してもらえば経済も回る。

 そんなことを考えながらワクチンの接種を躊躇していたのだが、夏の長期の休みのうちに予定していた旅行をキャンセルし、各地で起きている水害の復旧作業にボランティアで参加することもコロナのせいで躊躇したりしている自分を顧みて、もし打ってもらえるのなら打ってもらおうかという気分になって、昨日、1回目の接種をしてきた。

 すでに接種を終えた人の話を聞くと、総じて高齢者は何事もなく接種が終わっていて、若者たちは、ひどい腫れがでたり、腕が上がらなくなったり、発熱したりといった副作用に苦しんでいるように思える。4人のうち3人が発熱したなどといった報道もあった。いまどき原因は何であっても発熱なんてしたら、スーパーにも映画館にも入れない。こういう状況もまた接種を躊躇させたのだが、いまのところ、左腕に少しの腫れがあるぐらいで、あまりおおきな副反応は出ていない。私も高齢者の方に分類されるのだろう。ヴィオラを弾いていて、左手の音程がうまく取れないとか、ポジション移動が雑になるとか、フラジオレットの場所にうまくポイントできないといった症状は出ているのだが、ワクチン接種との関連性は明らかではない。

2021年8月9日月曜日

天下三不如意

 意の如くならざるもの、鴨川の水、双六の目、山法師、なんてことを言ったのは誰だったっけ。

 私の場合、4指、ハイポジション、フラジオレットかな。ま、ほかにもいろいろ意のままにならないものがはあるけど。

 特にG線とかC線とかのハイポジションで4指をつかうとかいうシチュエーションがうまくいかなくて、左手がうまくいかなければ右手もなんだか変になる。4指のロングトーンはできれば避けて、例えば1ポジで4指になるところは3ポジに移動したりして誤魔化すのだけれど、もともとが3ポジとなると4指は避けがたい。なんとか4指でもちゃんと弾けるようにしなければ…

 と思っていたのだけれど、レッスンで先生が仰るには、4指が思い通りにならないのはプロでも同じらしくて(同じと言っても程度は違うんだろうけど)、できることなら4指にいくまえにポジションを移動させて4指にならないようにするものだそうだ。シューベルトのアヴェ・マリアの冒頭、

レーーー#ドレ#ファーーーミレーーー

のところを、G線3ポジで、2---124---32--- と弾こうとしてどうしてもうまく音色が出ないのを相談すると、そこは、#ドレの半音のところで4ポジに上がって、2---113---21--- と弾けばよい、とのこと。

いや先生、それ、もっと早く言ってよ。
だってこれ3月から練習していて、ずっとこんなヘナッとした音出していたじゃん。

ま、ともあれ、フィンガリングを全体的に見直していく。ポジションを頻繁に移動させるとやっぱり音程が思うようにならない。それでも、4指のロングトーンが思うようにならないと、結果の出ない練習を重ねるより、ポジション移動で音程を安定させる練習をする方が、まだ結果につながりそうだ。

 ところで、アンサンブルレッスンをいっしょに受けているオジサンのうちのひとりが、急にチェロを始められた。なんでも、いま、ヴァイオリン×2+ヴィオラだけれど、自分がチェロをやれば、先生に入っていただいて弦楽四重奏ができると思われたそうだ。とはいうものの、いきなりハイドンだとかができるわけではないので、パッヘルベルのカノンをやることになった。チェロは同じ旋律を繰り返すだけだから、これならなんとかなるかも、ということだ。ただそうなると私に回ってくるのはヴァイオリンの楽譜。久しくヴァイオリンケースを開けていないので、久しぶりにそれを開いてもいいのだが、意地になってヴィオラで弾いてみようと試みる。たぶん初心者用にアレンジされた楽譜で、ヴァイオリンなら1ポジだけで弾けるようになっているのだが、ヴィオラで弾くと当然ながら5ポジぐらいまででてくる。要所要所にラがでてくるので、これをフラジオレットで弾こうと試みる。これもまた天下三不如意だな。いやしかし、私より年長の方がまったく新しい楽器に挑戦されているのだから、ここは私も5ポジぐらい挑戦していかなくては。

2021年8月2日月曜日

アヴェ・マリア半分終わり

  長いこと練習してきた三大アヴェ・マリアのうち、カッチーニとグノーは合格ということになった。ほんとうにいい音色が出ているという訳ではないのだが、もうこれ以上練習しても上手にはならないし、同じ曲ばかりやっているのでは、それはそれで練習にもならないという判断だろうか。まあなんと半年近くもやっているではないか。

[1] アヴェ・ヴェルム・コルプス 作曲:W. A. Mozart 1/11開始 2/13合格
[2] テーマ 作曲:W. A. Mozart 1/11開始 2/13合格
[3] アンダンテ 作曲:W. A. Mozart 1/11開始 1/23却下 7/31再開
[4] セレナーデ 作曲:F. Schubert 2/13開始 4/24合格
[5] アンダンテ 作曲:F. Schubert 2/13開始 4/24合格
[6] アヴェ・マリア 作曲:F. Schubert 3/6開始 練習中
[7] アヴェ・マリア 作曲:C. F. Gounod 2/13開始 7/31合格
[8] G線上のアリア 作曲:J. S. Bach 3/6開始 練習中
[9] アリオーソ 作曲:J. S. Bach 前の先生に見てもらったことあり
[10] トロイメライ 作曲:R. Schumann 未着手
[11] ラルゴ 作曲:G. F. Handel 未着手
[12] メヌエット ト長調 作曲:L. v. Beethoven 未着手
[13] 白鳥 作曲:C. Saint-Saens 未着手
[14] 感傷的なワルツ 作曲:P. I. Tchaikovsky 未着手
[15] 無言歌 作曲:P. I. Tchaikovsky 未着手
[16] ワルツ 作曲:J. Brahms 未着手
[17] 間奏曲 作曲:P. Mascagni 未着手
[18] 夢のあとに 作曲:G. U. Faure 未着手
[19] ユモレスク 作曲:A. Dvorak 未着手
[20] シシリアーノ 作曲:G. U. Faure 未着手
[21] 愛の挨拶 作曲:E. Elgar 未着手
[22] カヴァティーナ 作曲:J. J. Raff 未着手
[23] アンダンテ・カンタービレ 作曲:P. I. Tchaikovsky 未着手
[24] 赤いサラファン 作曲:A. E. Varlamov 未着手
[25] 早春賦 作曲:中田 章 未着手
[26] 夏の思い出 作曲:中田喜直 未着手
[27] 浜辺の歌 作曲:成田為三 未着手
[28] ロンドンデリーの歌 作曲:Irish Air 未着手
[29] 作曲:滝 廉太郎 未着手
[30] 小組曲 作曲:C. A. Debussy 未着手
[31] 埴生の宿 作曲:S. H. R. Bishop 未着手

 そして代わりに、以前に匙を投げられたモーツアルトのアンダンテを再開。わりと弾けているつもりだったのだが、6/8拍子がぜんぜん取れていないということで、途中で中断。いっぺんにやらないで、とりあえず前半だけやりましょう、ということなのだが、相変わらずリズムのいい加減さを指摘される。聞き覚えではダメなんだ。いままでいちどもメトロノームと一緒に弾いたことがなかったが、家に帰って、メトロノームと一緒に歌う練習。

これ、リズム取りにくい

ま、歌えないのに弾けるはずもないか。