2019年8月18日日曜日

「もう少し」からが長い

 毎度のことであるが、曲がいちおう弾けるようになってからが長い。今年はアマオケがないので、練習している曲数が圧倒的に少ない。ひとつの曲をじっくり練習できるのだが、これは「飽き」との闘いでもある。前から練習していてえ、ちょっと躓くところがあると、いっきに練習がつまらなくなる。何度弾いてもできないので、その段階で

あぁダメだ

とその日の練習が終わってしまう。気分転換のほかの曲を、というのがないので、それはそれで練習が身に入らない。
 そんなことを乗り越えて、なんとか、いまレッスンでみていただいている曲が弾けるようになったのだが、ここからの道程がまたながい。フレーズことに練習していれば、繰り返し練習しているうちに弾けるようになるのだが、最初から通して一回も間違えないで最後まで通すとなると、次元が全く違う。

 そんなことで迎えた今日のレッスン。
 前回はアンサンブル中心だったので、ほぼ1か月ぶりにこの曲を診ていただく。

 全体的に音程は怪しいのだが、今日は、特に半音のところを狭くとるように、とのこと。診てもらっている曲はヘンデルの曲のはずなのに、途中でやたらと移調する。半音のところがどんどん変化するのだが、半音は半音でしっかり半音にしないと、移調したということがよく分からない。特にハイポジションになると、ヴィオラでも指を入れ替えないとダメなぐらい小さい差で半音になるので、そこをしっかりと半音にする。
 そして、これもいつも言われるのだが、ゆっくりでいいから、最初から最後までおなじペースで弾けるようにする。速く弾いているときはどこか誤魔化している。ゆっくりなら誤魔化しがきかないので、速いときとは違うとことで躓くはず。まずはどこで躓くのかをしっかり把握して、そこを繰り返し練習。遠回りのようでも、こういう練習が一番の近道だ。
 アマオケのある時と違って、そんなに追われてはいないので、ここはじっくり練習だな。

2019年8月12日月曜日

アンサンブルの発表に向けて~初レッスン~

 フラジオレットの話題で、アンサンブルのことがすっかりフェイドアウトになりかけていたが、今月は重要な局面を迎えた。

初のアンサンブルレッスン

曲が決まって以降、個人レッスンの入れ替わりのときに、前のレッスンの人と後のレッスンの人と先生の3人で合わせてみたり、といったことはやっていたのだが、3人揃ってレッスンを受けるのは、今回が初めてだ。先生が入ると、とりあえず最後まで通すことは出来るのだが、素人3人で果たして最後まで通せるか。

 レッスン当日は、まず私の個人レッスン、次にセカンドヴァイオリンをされる方の個人レッスンがあって、そのあとアンサンブルレッスン。そのあとにファーストヴァイオリンをされる方の個人レッスンという順序。

 個人レッスンは、いつものように、セヴシックで準備運動をして、それから曲のレッスンというパターンなのだが、「今日はどちらの曲をされますか?」と言われて、やや迷ってアンサンブルの曲を見てもらうこととした。
 課題はFisとCisとGis。イ長調なので、C線、G線、D線の3指がことごとく#になる。3ポジに移動した場合は、1指がいつもより半音高い。この音程がことごとく取りにくい。
 もう一つの課題は2ポジ。Andanteなので、ひとつのフレーズの間、音色をできるだけ変えないように同じ弦で弾くようにすると、C線やG線などの低い弦でもポジション移動が生じる。3ポジの1指が半音高くて取りにくいのだが、その取りにくい3ポジから2ポジに移動すると、音程はもうグダグダになっている。レの音を弾いているつもりが、隣のD線の開放弦とは半音も音程が変わっている。
 さらに1ポジ1指、2指までが怪しい、と指摘される。3指が高めだと意識するあまり、1指、2指もつられて高くなっているようだ。
 Andanteなので、ヒラヒラという速いパッセージで誤魔化すことが出来ない分、音程はしっかり合わせないといけないのだが…。

 そんなことで、あっという間に個人のレッスンは終わってしまった。次の方のレッスンの間、どっかで暇をつぶしてもいいのだが、スタジオの近くは田舎でそんなところもないし、暑いし、30分だけだし、というのでレッスンを見学をさせてもらう。私と同じように、セヴシック(といってもページは違うが)で準備運動をした後に曲のレッスンをされていた。ユーモレスクだった。そういえば、誰か見学しているのって、結構、緊張するものだ。ちょっとお邪魔だったかも。

 その個人レッスンの終わりかけに、もう一人の方も来られて、いよいよアンサンブルレッスン開始。準備運動なしで、じゃ、と弾いてみる。

とりあえず最後まで弾けた。

当たり前といえばそうなのだが、これは結構大きな成果だ。3人がそれぞれ積み上げてきたことが結実したといってもいい。音程が合わないところを合わせて、合った状態を感じるとか、リズムが合わないところを、お互いが聞き合って合わせていくとか、最初と最後、それと休符の後で一斉に鳴らし始めるところなんかのタイミングの取り方とか、アンサンブルだからこそのレッスンになっている。この調子なら、3カ月先でも発表会に出られそうだ。

 そんなわけで、もう1曲、アンサンブル曲が増えることになった。バッハのカンタータ「主よ~」。あ、これ何処かでもやったことある。けどアレンジは先生がされるそうなので、何処かでやったのとはまた違うものになると思う。

 たぶん来年のいまぐらいにあると思われる発表会に向けて、滑り出しは順調。さてこのまま順風満帆に進むのか。