毎度のことであるが、曲がいちおう弾けるようになってからが長い。今年はアマオケがないので、練習している曲数が圧倒的に少ない。ひとつの曲をじっくり練習できるのだが、これは「飽き」との闘いでもある。前から練習していてえ、ちょっと躓くところがあると、いっきに練習がつまらなくなる。何度弾いてもできないので、その段階で
あぁダメだ
とその日の練習が終わってしまう。気分転換のほかの曲を、というのがないので、それはそれで練習が身に入らない。
そんなことを乗り越えて、なんとか、いまレッスンでみていただいている曲が弾けるようになったのだが、ここからの道程がまたながい。フレーズことに練習していれば、繰り返し練習しているうちに弾けるようになるのだが、最初から通して一回も間違えないで最後まで通すとなると、次元が全く違う。
そんなことで迎えた今日のレッスン。
前回はアンサンブル中心だったので、ほぼ1か月ぶりにこの曲を診ていただく。
全体的に音程は怪しいのだが、今日は、特に半音のところを狭くとるように、とのこと。診てもらっている曲はヘンデルの曲のはずなのに、途中でやたらと移調する。半音のところがどんどん変化するのだが、半音は半音でしっかり半音にしないと、移調したということがよく分からない。特にハイポジションになると、ヴィオラでも指を入れ替えないとダメなぐらい小さい差で半音になるので、そこをしっかりと半音にする。
そして、これもいつも言われるのだが、ゆっくりでいいから、最初から最後までおなじペースで弾けるようにする。速く弾いているときはどこか誤魔化している。ゆっくりなら誤魔化しがきかないので、速いときとは違うとことで躓くはず。まずはどこで躓くのかをしっかり把握して、そこを繰り返し練習。遠回りのようでも、こういう練習が一番の近道だ。
アマオケのある時と違って、そんなに追われてはいないので、ここはじっくり練習だな。