フラジオレットの話題で、アンサンブルのことがすっかりフェイドアウトになりかけていたが、今月は重要な局面を迎えた。
初のアンサンブルレッスン
曲が決まって以降、個人レッスンの入れ替わりのときに、前のレッスンの人と後のレッスンの人と先生の3人で合わせてみたり、といったことはやっていたのだが、3人揃ってレッスンを受けるのは、今回が初めてだ。先生が入ると、とりあえず最後まで通すことは出来るのだが、素人3人で果たして最後まで通せるか。
レッスン当日は、まず私の個人レッスン、次にセカンドヴァイオリンをされる方の個人レッスンがあって、そのあとアンサンブルレッスン。そのあとにファーストヴァイオリンをされる方の個人レッスンという順序。
個人レッスンは、いつものように、セヴシックで準備運動をして、それから曲のレッスンというパターンなのだが、「今日はどちらの曲をされますか?」と言われて、やや迷ってアンサンブルの曲を見てもらうこととした。
課題はFisとCisとGis。イ長調なので、C線、G線、D線の3指がことごとく#になる。3ポジに移動した場合は、1指がいつもより半音高い。この音程がことごとく取りにくい。
もう一つの課題は2ポジ。Andanteなので、ひとつのフレーズの間、音色をできるだけ変えないように同じ弦で弾くようにすると、C線やG線などの低い弦でもポジション移動が生じる。3ポジの1指が半音高くて取りにくいのだが、その取りにくい3ポジから2ポジに移動すると、音程はもうグダグダになっている。レの音を弾いているつもりが、隣のD線の開放弦とは半音も音程が変わっている。
さらに1ポジ1指、2指までが怪しい、と指摘される。3指が高めだと意識するあまり、1指、2指もつられて高くなっているようだ。
Andanteなので、ヒラヒラという速いパッセージで誤魔化すことが出来ない分、音程はしっかり合わせないといけないのだが…。
そんなことで、あっという間に個人のレッスンは終わってしまった。次の方のレッスンの間、どっかで暇をつぶしてもいいのだが、スタジオの近くは田舎でそんなところもないし、暑いし、30分だけだし、というのでレッスンを見学をさせてもらう。私と同じように、セヴシック(といってもページは違うが)で準備運動をした後に曲のレッスンをされていた。ユーモレスクだった。そういえば、誰か見学しているのって、結構、緊張するものだ。ちょっとお邪魔だったかも。
その個人レッスンの終わりかけに、もう一人の方も来られて、いよいよアンサンブルレッスン開始。準備運動なしで、じゃ、と弾いてみる。
とりあえず最後まで弾けた。
当たり前といえばそうなのだが、これは結構大きな成果だ。3人がそれぞれ積み上げてきたことが結実したといってもいい。音程が合わないところを合わせて、合った状態を感じるとか、リズムが合わないところを、お互いが聞き合って合わせていくとか、最初と最後、それと休符の後で一斉に鳴らし始めるところなんかのタイミングの取り方とか、アンサンブルだからこそのレッスンになっている。この調子なら、3カ月先でも発表会に出られそうだ。
そんなわけで、もう1曲、アンサンブル曲が増えることになった。バッハのカンタータ「主よ~」。あ、これ何処かでもやったことある。けどアレンジは先生がされるそうなので、何処かでやったのとはまた違うものになると思う。
たぶん来年のいまぐらいにあると思われる発表会に向けて、滑り出しは順調。さてこのまま順風満帆に進むのか。
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