2014年6月22日日曜日

ラピュタ2回目レッスン~通りましたねェ~

 きのう、2週間ぶりのレッスンだった。個人的には2週間というのはちょうどいいレッスン間隔だ。毎週だと、ちょっと練習に余裕がない。3週間になると、真ん中の1週間はほとんど練習しないことになってしまう。そうはいっても、1回の見ていただけるのは1曲かせいぜい2曲。発表会に向けて3曲同時進行で仕上げていかないといけない状況なので時間は足りない。

 ともあれ、この2週間、1日30分から1時間ほどではあるがほぼ毎日、ラピュタ中心に練習してきたので、それなりに成果は出てきた。課題だった刻みも、百発百中ではないが、3回に1回ぐらいはちゃんとできるようになった。3回に1回できるということは、絶対できないわけではない、ということなので、あとはこれをちゃんとできるようにすればいいだけだ(キリッ

 レッスンの最初に通して弾く。つまずいたところは何箇所かあったが、いちおう最後まで弾けた。
 通りましたねェ
と先生談。いやいや、他のパートの人もこれぐらいなら通っているでしょうに・・・。
 これ、パート練習で例えば1人が3か所でつまづくとすると、アンサンブル練習では12か所つまずくことになる。そのたびに曲が止まるとなかなか練習が進まない。そこを、ひとりつまずいても他の人の音を聴いて途中から入っていければ、曲が途中で止まる確率はかなり低くなる。アクシデントが付き物の(「憑き物」って変換されたけど・・)の本番を考えると、こういう技は必須だ。それに、ヴィオラパートの中でも、他のパートを聴いて裏拍でリズムを取るところだとか、メトロノームではどうしてもタイミングが取れないところが何箇所かある。
 そんな訳で、きのうは先生に主旋律を弾いていただいて、それに合わせる練習を見ていただいた。これは気持ちがいい。この練習をしていて、シンコペーションのリズムがおかしかったことや、裏拍から始まる刻みのタイミングなどを「お直し」していただいた。

 自分でもずっと課題にしている刻みは、移弦のところで遅れるというご指摘。たぶん、セカンドヴァイオリンと和音を作って刻んでいくところが多いと思うのだが、セカンドヴァイオリンとは移弦のタイミングが違うので、そのままにしておくとグダグダになってしまいそうだ。これは引き続きメトロノーム練習。
 その際、左手を無意味に動かさないように、親指の付け根に消しゴムでも載せて、それが落ちないように練習せよとのこと。まるでろうそくの炎の前で練習する民謡歌手のようだが・・・

 3指でシャープになるところがしっかりシャープになっていない。ヴィオラなのでそこは無理をせず4指を出しているのだが、それでも低い。どんだけ指固いねん。

 ヴィオラが主旋律になるところは唄うように。そう言われると、ついつい身体全体で歌ってしまうのだが、それは・・・
 弓を返すところで「いま弓を返しましたよ」というのが分かるような弾き方はしないように、ということなのだが、これは先の長い課題になりそうだ。指弓の練習再び・・

 先生に他のパートを弾いていただいて、それと合わせる練習が楽しかったので、ちょっとそういう練習もしていこうと思って、動画を探してみたのだが、うぅ。。 速い!!



ヴィオラ、意外とかっちょええ・・。

2014年6月20日金曜日

ハ音譜のパッヘルベル

 2月にレッスンを再開して以来、8月の発表会に向けて、バッハ無伴奏チェロ組曲1番プレリュードを見ていただいていたのだが、いよいよ発表会が近づいてきて、個人の発表のほかにアンサンブルの曲までいただくと、すっかりそちらの練習ばかりになってしまう。目下、前回の記事に書いたジブリ映画の主題曲に取り組んでいるところなのだが、もうひとつのアンサンブル曲、パッヘルベルのカノンも、いちおうは弾いてみて、どれぐらいの難易度なのかだけでも確かめておきたい。

 ヴィオラ用にハ音譜を起こしていただいているのだが、その際に、A線の根元の方でしか出せないようなフレーズについてはオクターブ低いところに音符が移されている。その変わり目のところは、よく言うと新鮮な感じ、わるく言えば変な感じだ。オクターブ下になれば、弦を変えるだけでなく、指遣いも変えないといけない。ついいままで慣れ親しんだ指を出してしまうのだが、それで変な音が出てから「しまった」と思うことしばしば。まずは音符にイタリア語のフリガナ(ドレミのことね)を振って、次は「#ファ」なんてことを意識しながら弾くということをして、ぼちぼちと慣れていくしかなかろう。
 ちなみに、右の写真ではまだフリガナのないところがあるが、このあと全面的にフリガナを振った。

 反対に、オクターブ下げることなくもとの音階で弾くところは、基本的には慣れ親しんだヴァイオリンの指遣いと同じで、弦が1本隣になるだけなのだが、ヴァイオリンと違ってE線はないので、そこは全部A線のハイポジションになる。これも楽譜にポジション番号をローマ数字で書き込んで対応。
 なんか、こういうのが初見で読めたらいいのに、とつくづく思う。

 ともあれ、そんなことでこの曲もぼちぼち練習していかないといけない。

2014年6月15日日曜日

刻めなくてヴィオラが務まるか!

 先月、発表会の合奏用にとジブリの曲をいただいて、しばらくこればかり練習をしている。後半、重音が炸裂するところは、


 無理をせずにリズムを取ることを重視して、

というご指導があったので、バッサリ重音をやめて、上の音だけを弾くことにした。といっても、ポジション移動せずに重音が出せるところは、練習しながらボチボチ重音にするようにしているので、本番はもう少しそれらしく弾けるかもしれない。

 問題は前半の刻み

 それほど深刻に考えていなかったのだが、これが意外に難しい。

 ヴィオラ係が何をいまさら

と思われるかもしれないが、バロック中心にやってきたので、いままではあまりこういう刻みはなかった。あまり、というか、この八分音符の真ん中に斬捨て御免の如く刀で刻んだような音符を見たのは、前回の発表会のときの、そのときも確かジブリだったが、そのときだけだ。しかもその時は4小節だけだったので、あっという間に終わってしまった。今回は延々と続く。

 練習していて思ったのは、

  1. きっと刻みをやるときは、頭の中では
    「ファファララソソララシシララソソララ ファファララソソララシシララソソララ」
    と唱えるのではなく
    「ファッラッソッラッシッラッソッラッ ファッラッソッラッシッラッソッラッ」
    と唱えながら、弓のダウンとアップを一連の作業として行うということと、
  2. メトロノームに合わせると、4拍目にどうしてもrit(リタルダント/次第に遅く)が掛かってしまい、次の小節の頭の拍が出遅れてしまうということ
の2点だ。とくに2番はかなり致命的。メトロノームを遅めにしても上手くいかないというのは、根本的にリズム感覚がないということか・・・。

 しばらく、個人発表のバッハはお休みで、ジブリばっかり練習している。ちなみにアンサンブルはもう一曲あって、お馴染みパッヘルベルのカノンのサードヴァイオリンをハ音譜にアレンジしたものをいただいた。いきなり3ポジから始まっていたり、オクターブ低いところはこれまで馴染んだ指遣いと異なる指になるので、それなりに練習しておかないとヤバいのだが、これも手つかず。本当に間に合うのか・・・・ 東京オリンピックより発表会の方が早いぞ。



2014年6月2日月曜日

元気の出るアマオケ演奏会


 今週は、アマチュアアンサンブルの演奏会を聴くために、少し遠くの街まで行った。私の住んでいる町からこの街までは電車で2時間ほどの距離。ちょっとした旅行気分だ。簡単に行ける距離ではないのだが、このアンサンブルの演奏を聴くと元気が出る。
アマチュアなので、それぞれ仕事や家庭の事情を持っておられて、その中で、貴重な時間を割いて練習をされているのに違いない。練習だけではなく、コンサートの準備もなかなかたいへんなことだと思う。そういういろいろなことを、どれひとつ中途半端にしないで、しっかり取り組んでおられるのが、演奏を聴いているとよく分かる。
 ステージにいる人数だけで出しているとは思えない、すごい音量がでているし、音質もクリアだし、それに雰囲気がいい。

 最初のステージは、ヴィヴァルディの「調和の霊感」から10番、4つのヴァイオリンのための協奏曲。お目当ての方が(いや変な意味じゃないですよ)、このステージでファーストヴァイオリンのソロを張られる。このステージのために用意されたという濃緑のシックなドレスで登場。他のソリストも、偶々かもしれないが全員女性だ。
 それを見て、ついこの前に読了した小説(「ピエタ」大島真寿美)に描かれている情景を思い浮かべながら、この曲がベネツィアのピエタ修道院で、「合奏・合唱の少女たち」によって初めて演奏された時に思いを馳せる。17世紀イタリアの貴族にでもなったようなぜいたくな時間だ。

 ご本人は「最後、音、外しちゃって・・」と謙遜されていたが、そんなのは全然平気で、むしろ、「さ、弾くわよ」っていう漢気のようなものがステージから伝わってくる。聴き終わってみて、この曲を初めて聴いた人はさぞ腰を抜かしただろう、とか、いやきっと今の自分のように軽い興奮状態になっていたに違いないとか、そんな想像が出来ることこそライブの醍醐味じゃないかと思う。
 自分もいつか、こんなアンサンブルで演奏する日が来ないものだろうか。