2021年6月26日土曜日

伴奏を付けて弾く

  世間には有り余る才能を惜しげもなく披露してくださる方がおられるようだ。いま練習している三大アヴェ・マリアの伴奏動画がないかと調べてみたら、いくつかの動画が見つかった。練習だからどれでもよいようなものなのだが、やはり伴奏だけ聴いても聴かせる伴奏だったら、こっちも感情が昂って、偶然に上手な演奏ができるかもしれないと思って物色してみると、3つとも同じ方のアップされた動画に行き着いた。

 まず、カッチーニ

  それからグノー

  最後にシューベルト

  しかし、実際に弾いてみると、伴奏が良いだけにヴィオラの不甲斐なさがいっそう際立ってしまうという始末。客席から空き瓶が飛んできそうな勢いに、さすがに自分でも萎えてしまう。

結構、弾けているかも

とか思っていたんだが。

2021年6月12日土曜日

アヴェ・マリアを歌う

 相変わらず『アヴェ・マリア』をやっている。

 たぶん、「もう次に行きたいです」といったら「どうぞ、どうぞ、」と通してもらえそうなんだけど、そこを「次回も見てください」と粘っているところ。いや何となくなんだけど、ほんの気のせいかもしれないのだけれど、ちょっと音色がよくなってきているように思う。こういう練習はなかなかできない。こういう比較的簡単な曲をしっかりと弾くというのはとても難しいのだけれど、なかなかこうみっちりとみてもらう機会もない。

 目下いちばんの課題は、三大アヴェ・マリアの中でいちばん有名じゃないカッチーニの『アヴェ・マリア』。YouTubeで「Caccini Ave Maria」と探せば、ほとんどはソプラノで歌っている動画なのだけれど、以前にこれをバリトン歌手が歌っている動画を見たことがある。バリトン歌手の歌っている動画はいくつか見つかるのだけれど、以前に見た動画はもう見つからない。ぼくが思うカッチーニの『アヴェ・マリア』は以前に見た動画のバリトン歌手が歌うもので、ソプラノ歌手でも、ほかのバリトン歌手のものでもない。それをヴァイオリンで再現したい。文章でうまく言えないんだけれど

A---Ve--MaRi---A---

と弾きたいのだ。しかし、どうしても

A---Ve--まり---A---

となってしまう。いきなりそこ日本語かい、という感じなのだが、せっかくイタリア人バリトン歌手が「A---Ve--」と歌っているのに、次の音がなんだか平べったい音になってしまう、というか、いや何というか、この悩みを先生にどう説明していいかわからない。

えい、歌ってしまえ。

という訳で歌ってきた。こう弾きたいんです。でもこうなるんです。

指でいうと、3ポジで「2---2--44---(↓2ポジ)2---」なのだが、この小指のところの音がどうしても膨らまない、響かない、ぺしゃんこになる。

 先生曰く、それを小指だけで何とかしようとするのではなくて、その前の音を少し我慢して、弓をたくさん残しておいて、「MaRi」の少し前のところから弓の量を増やしながらそのフレーズに入っていく。うむ、先生の説明も文章にするのは難しい。

A---Ve-<MaRi>--A---

というように、弓を少なめに動かしながら我慢して、「MaRi」に向かって膨らましていくって感じかな。あぁすごい。確かに、いっきにバリトン感がでてくる。やっぱり歌ってみるもんだ。

 この調子で、どこまで、以前に聞いたYouTubeのバリトン歌手を再現できるのか。