2019年6月8日土曜日

ハイポジションとフラジオレット

 しばらくアンサンブルの発表に向けた記事ばかりだったけど、ちゃんとソロのレッスンも受けている。アンサンブルの曲が決まってからは、その曲のレッスンもあって、わりと盛りだくさん。あっという間に45分が過ぎてしまう。

 最初はいつもセヴシック。ソロの曲がニ長調(ロ短調)なので、最初のお経をニ長調にアレンジしている。なんだか宗派の違うお経みたい。ヴァイオリンでも低い方の弦は音が取りにくいけど、ヴィオラの場合は指板の幅も広くて指も大きく開かないとダメなので、C線とかG線はフィンガリングが安定しにくい。そこへさらにニ長調アレンジが付くから、3指がどちらもFisとかCisとか、半音上がる(分かる人には分かってもらえるはず)。ニ長調の場合、Fisは中音なので高めにとらないと長音階なのか短音階なのかはっきりしない音階になってしまう。Cisは導音なので、やはり高めにとらないと終止形が落ち着かない。
 そんなことを気にしながら次は音階練習。2オクターブ。ニ長調の場合はC線の1指から始まってA線の3指で折り返すので、全部ファーストポジションで弾ける。さっきのFisとCisにさえ気を付ければ、それほど難しくはなさそうなんだけど、これも毎回毎回、いろいろ課題が出る。ロ短調はさらに難易度が高い。C線はまったく使わず、G線の2指から始まって、1オクターブ目の後半には既にD線の3ポジに移動。2オクターブ目はD線3ポジの3指から始まって、後半はA線の5ポジに上がって4指で折り返し。
5ポジ
です。
 弾ける人には「たかが5ポジでしょ」というところ。私もこれでアマオケのステージにも載ったことがあるので、5ポジぐらいはできているつもりでいたのだが、これまでレッスンで5ポジを見てもらったことはなかった。つまり「我流」だったのだ。

 この「我流」でも出来ていれば問題はない。別に将来プロになるつもりもないので、ちゃんと音程が合っていればいちおう及第点だ。まだ何だか音程が不安定なので、そこは精進してちゃんと音程が取れるように練習していくしかない…
 と、思っていたのだが、実はこの「我流」がどうやら根本的に間違っていたようだ。3ポジから5ポジに手のひらを平行移動させると、3指まではフィンガリングできるのだけれど4指は物理的に届きそうにない。それで3指をスライドさせて4指の位置をフィンガリングするようにしていたのだが、これにNGが出た。
 ヴァイオリンならこれでいいようだ。しかし、ヴィオラの場合は筐体が大きいので、その筐体の外側から指板に4指を届かせるには、手のひらを筐体の上に持ってこないといけない。ヴァイオリンでいうと7ポジぐらいのときの手の形になる。3ポジから平行に移動するのではなく、親指を指板の下にくぐらせて手首の位置を高くする。なるほどそうすると4指が届く。
 平行に移動させるだけだと、ポジ移動の瞬間にパッと動かせばいいのだが、こういう複雑な動きになるとポジ移動の前から移動後の手の形をイメージしておかないといけない。音階練習もなかなか手を抜けないようになってきた。

 実はソロの曲はバロックっぽい旋律とは裏腹に5ポジが平気で出てくる。基礎練習でありながら、結構実践的な練習なのだ。

 と、今回はハイポジションの話だけでこんなに書いてしまったので、フラジオレットの話はまた今度。

2019年6月2日日曜日

アンサンブルの発表に向けて~曲決定~

 モーツアルトは撃沈だったのだが、先生は先生で曲をいくつかみていただいていた。そのなかに、ヴァイオリン2声とヴィオラという編成に編曲されたドヴォルザークの歌曲があった。編曲が異なるのでイメージもだいぶ違うが、この曲だ。

 

 先生からフラットが二つの変ロ長調のスコア譜を預かる。これをパート譜にするのだが、そのときにシャープ3つのイ長調に編曲せよとのこと。スコアを入力すると曲の感じがよくわかる。入力した音符に従って音が出せるということもあるが、あ、ここはこのパートが主旋律か、とか、ここがオブリガートになっているのか、とか、分からないなりに分かったようなきになる。最初はファーストヴァイオリンが主旋律なのだが、後半はヴィオラが主旋律。美味しいところをもっていく感じだ。セカンドヴァイオリンは終始オブリガート。譜読みは結構たいへんかも。ただハモらせるときっと「あぁ」と納得がいきそうな感じがする。

 出来上がったスコアとパート譜をレッスンに持って行く。パート割も決定、といっても3人なのでたいしたことではないが、先生が予め決めておられた。
 しばらくはそれぞれの受講生のレッスンの中で各パートのレッスンをして、7月ごろから月1回ぐらいアンサンブルのレッスンを入れましょうか、ということになった。

 いよいよ本格化。