2020年8月23日日曜日

コロナがなければ

 そうそう。今年はコロナで何もかもがいつもと違う。

 確かに感染者(というか検査をして陽性になる人)は増えているのだけれど、病気にかかることが恐ろしい、というより、病気にかかったときの世間からの風当たりが怖くて何もできない。軽い気持ちで検査なんて受けて、もし陽性になったら、周りの人間がみんな検査を受けなくてはならないようになって、たぶん検査を受けたら結構な人数の陽性者がでて、実際は誰がいちばん最初に感染したかなんてわからないのだけれど、最初に検査を受けて陽性になった人が悪者扱いされて、体調はどこもわるくないのにどっかに隔離され、社会から断絶されている間に根拠のない噂を流され、ネットでは個人情報を晒されて、たぶんこのブログなんかも憎悪のターゲットとなり、退院しても社会復帰ができなくなってしまう。おそらく余程注意していても感染するリスクからは逃れられないのに、マスコミからも政府からも、ぜったいに感染しないようにしましょう、なんてメッセージが垂れ流されているから、まるで感染したら注意が足りなかったような扱いになってしまう。いや、確かに恐ろしい病気だ。

 と、つい前置きが長くなってしまったが、もしこんな騒ぎがなければ、この週末は2年に一度の発表会があっただろう。今年は、毎年やっている子供の発表会もなくなって、来年の春にできるかどうか、なんて話になっている。スタジオで気にされているのも、たぶん、受講生が感染しないように、などということよりも、受講生の中に陽性者が出た時の風評とか、そういうことではないかと思う。それを思うと、無理なお願いもできない。レッスンをしていただくだけでもありがたいことだ。

 ところで、発表会で弾く予定だった曲の完成度はどうか。

 これが、まだとても人前で弾けるようなレベルにはなっていない。3回弾けば、1回は間違いなく通せるといったレベル。レッスンでは、表現に関するような課題もちょっと言われたりするのだけれど、いや、この演奏を延々と聞かされたら興ざめるだろうなぁ、と思う。正直に言って、あまり面白みもない曲だ。

 このまま、あるかないか分からない来年春の発表会を目指して、この曲の練習を続けるべきか。ちょっと迷い中。

2020年8月9日日曜日

さよならPassine

  写真を見て、ブログのネタ作りのためにわざと弦を切っているのではないかと思われた御仁もいるかもしれないが(いや、いないか)、けっしてそういう訳ではない。しかし、もうここまでくると、おなじPassineの替え弦を買おうという気にはなれない。

 そんなわけで、また以前のEvah Pirazziに回帰。こっちは、なにせ、弦がへたりきって「ため」と「こぶし」だらけになってしまっても切れなかったという実績がある。切れないからと言って2年も使っちゃダメだということはよくわかったが、1ヶ月もしないうちに切れる弦は、もう使わないかな。音は良かったので残念だけど。

 いちおう、Evah Pirazziを全弦買っておいて、次に切れたら全弦交換する。それまでは、まだPassineとお付き合いだ。


2020年8月1日土曜日

だいぶ弾けるようになったので

 いつもいつも同じ曲ばかり弾いていたら、そりゃそこそこには弾けるようになってくる。思えばいままでずっとこれでやってきた。そして発表会が終わってしばらくその曲を弾かないとまた弾けなくなってしまう。これの繰り返し。

 ま、いいさ。

 しかしまあ、そこそこには弾けるようになってきたので、表現にちょっと注文が付く。例えば、16分音符が並んでいる中に8分音符が出てきたら、テヌートスタッカートで弾むように、とか、下降音階や上昇音階が同じパターンで続くところは、途中で息が切れないように、むしろ最後の方でクレッシェンドを掛けて、パターンが変わったところの最初の音にその前のフレーズを全部つないでいくようなつもりで、だとか。

とにかく左手の指をくるくる回して音階をとるのが精一杯で、全体的に
ベターーッ
とした感じになりがちなのだが、もっと何かこう、どう聴かせたい、とかそういうことを意識して弾け、ということなのだと思う。

 別の曲も見てもらったのだけれど、聞き覚えで弾くのではなくて、ちゃんと楽譜を読んで弾く、なんてこともいわれた。楽譜を見れば、そこにどう弾けばいいかが書いてある。楽譜入力ソフトに入力して、MIDIで音を出せば同じように聞こえる旋律でも、記譜が違えば意図も違う。8分音符の旗が3つ繋がっていれば、その3つを3連符のように、分かれていればひとつづつ分けて、なんてことなんだと思う。

 こういうのはもともと好きな方なので、スイッチが入るととことん追求してしまうのだが、はたしてスイッチは入るのか。