これまで一生懸命に練習して
これだけ弾けるようになったと思っていたのに、
実は何も弾けていなかった。
きっとこれからどれだけ練習しても
ヴィオラなんか弾けないに決まっている。
練習すればするほど、出来ない、弾けない、進まない、という現実を突きつけられ、練習意欲がなくなってしまうのだ。
これは良くない。
何か少しでも「できた」と実感できることをしなければ、
このネガティブ・スパイラルから永遠に抜け出せない。
といって、あまり簡単な練習を始めてしまうと、それはそれで面白くはない。例えば、いまさら「狩人の合唱」なんてやってみて、弾けたところであまり「やったー」とも思えないし、仮にこれが弾けなかった場合、じゃ「ロング・ロング・あごー」とか、「無窮動」とか、「ぶん・ぶん・ぶん」と「ちょうちょ」の昆虫組曲とか、練習レベルの後戻りスパイラルに陥る危険すらある。いまさらそんな曲を練習している場合じゃない。9月か10月か分からないけど、また今年も定期演奏会のステージに載りたい。そのためには、まず手始めに、PachelbelのChiaconnaが弾けないとダメなんだ。
そうだ
こういうときは、やはり最短コースだ。いま特に苦労しているのは、2指を1指につけた状態で、3指や4指を伸ばしてフィンガリングすることだ。だけど、PachelbelのChiaconnaはホ短調。C線やG線で2指を1指につける指の形は出てこないじゃん。それなら、何調かよくわからないセヴシックをただ盲目的に練習するよりも、ホ短調の指の形を練習した方がいいじゃん。
ということで、セヴシックをホ短調の練習用に
ハ音譜で申し訳ないが、G線は、ソラシラ ラシドシ シドレド なので、2指は3指にくっつける形。C線は、ドレミレ レミ#ファミ ミ#ファソ#ファ と3指も半音高くなる。これなら、ちょっと練習すれば何とかなるかも。それに、練習の難易度が易しくなっている印象もない。
だって、ホ短調の曲を弾くんだから
ホ短調で練習すればいいじゃん
という言い訳にもなる。
楽譜にしてみるとそれらしいんだけど、音を出してみるとなんだか調子が外れる。
ま、いいか。
だって、ホ短調なんだし。
こうなると、もう止まらない。移弦の練習も、音階練習も、全部ホ短調。
どうか、ニ短調とか、ト短調とかがきませんように。