今日はレッスンだった。ヴァイオリンの弓も修理できたので、再びバッハのドッペルを見ていただく。練習時間がなかなか確保できないのはいまに始まったことではないのだが、このところ何をどう練習すればいいのかわからず、スランプに陥っている。もともとこの曲の中からいくつかのフレーズを取り出して、それをエクササイズのように繰り返し練習していくうちに、いつの間にか全部弾けているじゃん、というようになるのではないかという画策からこの曲を選んでいるのだが、どうにもこうにも難易度が高すぎる。まだやる気は失せていないのだが、あまりにも出来なさすぎるので打つ手がないという状態だ。
そんなことをいいつつ、取り敢えず最初から弾いて、途中のソロが終わって長い休符になるまでのところを通してみてご指導を仰ぐ。取り敢えず弾いてみるのだが、ご指導の内容は、取り敢えず弾けるというレベルではなく、かなり基礎的なところで、フォームの矯正が中心だった。
言われてみれは、どれも今日初めて言われたことではないのだが、弾くことに必死になるとどうしてもうまく出来ない。反対にフォームばかり気にしていると、次どの音だったっけ、って感じでこれもまた弾けない。ただ、フォームをきちんと直せば音色もよくなるということが自分でもよく分かった。
たとえばこの曲の中で何度となく現れる次のフレーズ
移弦の時、特に高い弦に移弦するときに右肘をちゃんと下げるということ、移弦は弦の上に弓を載せたまま弓を動かさないですること、下げ弓の時に右手首を前の方へ出すこと、上げ弓のときもたっぷりと弓を使うこと。どれも今までからずっと言われていることばかり。それがいざ弾いてみると他のことが気になって、いやもちろん気にしなくていいものはないのだが、それもいっぺんにいろんなことを考えないといけないのでこれが出来ない。
今日新しく言われたことは、一生懸命に弾こうとすると、指板を上から覗き込もうとしてしまい、そのために楽器が外側に逃げていく傾向があるということ。それを楽器の左側から覗き込むと、楽器は内側へ寄っていく。それと、E線を弾こうという時に、右肘を下げようとして楽器まで右側に傾いてしまっているということ。これは前にも言われているのだが、この時に楽器を左側から覗き込んでみると、左肩が後ろにのけ反るような感じになり、しかも楽器が内側に寄るので、無理なくボウイングができる。そういえば、宮本笑里さんが高い音を出す時にやたらと身体をのけ反らしているではないか。
あれだ あれあれ
自分にも背中まで髪があるとイメージして、高い弦い移弦するときはその髪をフワッと揺らすイメージでのけ反ってみる。お、お、なかなかいい音が出ている。先生にも褒められた。
最後にもういちど、最初に通したところを弾いてみる。長く伸ばす音だけでなく、短い音でもE線に移弦するときは同じようにしないといけないのだが、E線に移弦するたびに
笑里、笑里、
と声を掛けられる先生がなんかちょっとお茶目だった。
2013年1月26日土曜日
顎当てにひと工夫
娘の練習が長続きしない原因の一つに、どうやら、ヴァイオリンを構えると顎というか首筋のあたりが痛い、というのがあるようだ。慣れないときにはそういうことはありがちなのだが、楽器も専決予算で購入したモノなのでそんなに上等ではない。構え方がわるいのか楽器がわるいのかはわからないが、とにかく何とかしようというので、こんなことをしてみた。
うどんを捏ねたりするときに俎板が動かないように、俎板の下に弾いておくものだ。たぶんホームセンターとか食器屋さんで売っているのだと思うけれど、たまたま今日、手作りパンを作っているときに妻が使っていたので、幅1センチほど切り取って分けてもらった。
私の美意識からすると、まずマジックで黒く塗ってから貼るのだが、そうすると顎とか服とかにマジックがつくと妻の猛反対にあい、仕方なく白いまま両面テープで貼ることにした。なんかヴァイオリンが怪我しているみたいだ。
実際に構えさせてみると、クッションになるというほかに、滑りにくくなって構えやすいと好評。さて、これで練習時間は少しでも増えるのか。
うどんを捏ねたりするときに俎板が動かないように、俎板の下に弾いておくものだ。たぶんホームセンターとか食器屋さんで売っているのだと思うけれど、たまたま今日、手作りパンを作っているときに妻が使っていたので、幅1センチほど切り取って分けてもらった。
私の美意識からすると、まずマジックで黒く塗ってから貼るのだが、そうすると顎とか服とかにマジックがつくと妻の猛反対にあい、仕方なく白いまま両面テープで貼ることにした。なんかヴァイオリンが怪我しているみたいだ。
実際に構えさせてみると、クッションになるというほかに、滑りにくくなって構えやすいと好評。さて、これで練習時間は少しでも増えるのか。
2013年1月25日金曜日
娘の練習に付き合う
去年の11月から小学生の娘がヴァイオリンを習い始めた。子供のことなので、大人がやっているものを見ると自分もしてみたいというのが常。パソコンやってみたい、携帯電話やってみたい、などというのは聞き飽きているのだが、なかなか勉強やってみたいと言わないのは、大人が勉強していない査証か。それはともかく、そういうことの延長でボソッと
ヴァイオリンやってみたい
といったのに鋭く反応。ネットでヴァイオリンを買ってレッスンを手配して、と矢継ぎ早に手を打って自分の趣味に娘を巻き込んでいく。妻に稟議を回すとそこで否決されてしまうので、専決権限の範囲でしか予算が組めないのだけど、ビジネスにはスピードが必要。娘が楽しげにヴァイオリンを弾いていれば、いつか理解も得られるさ。いまは3/4の分数楽器だけれど、そのうちに4/4を買う時が来る。それまでに娘の口から妻に「大人とおんなじ大きさのヴァイオリンがほしい」と言わしめるというのが当面の目標でもある。
さてさて、そういう経緯で始まった娘のバヨライフなので、まずは無理をせず、楽しいと思わせるところが大切。幸い先生もそんなに厳しい指導はされない。けれど、そろそろ開放弦ばかり弾くことに飽きてきたのか、練習にはなかなか身が入らない。いま、篠崎の教本で、
ラーラーシーシーラーシーラー
とか
ラーシーラーシーラーラーラー
とか、やっと指ひとつ出てきたところなんだが、これが娘にとっては難しいうえに、やっていてもあまりモチベーションが湧いてこない。ま、最初の1年ぐらいは仕方がないのだが、練習に付き合っていてもすぐに面白くなくなってしまう様子。ここを乗り切って「ロングロングアゴー」ぐらいまで行ければもうちょっと楽しくなってくるのだろうけれど、練習しないとそこまで辿り着けない。どうしたものか。
ヴァイオリンやってみたい
といったのに鋭く反応。ネットでヴァイオリンを買ってレッスンを手配して、と矢継ぎ早に手を打って自分の趣味に娘を巻き込んでいく。妻に稟議を回すとそこで否決されてしまうので、専決権限の範囲でしか予算が組めないのだけど、ビジネスにはスピードが必要。娘が楽しげにヴァイオリンを弾いていれば、いつか理解も得られるさ。いまは3/4の分数楽器だけれど、そのうちに4/4を買う時が来る。それまでに娘の口から妻に「大人とおんなじ大きさのヴァイオリンがほしい」と言わしめるというのが当面の目標でもある。
さてさて、そういう経緯で始まった娘のバヨライフなので、まずは無理をせず、楽しいと思わせるところが大切。幸い先生もそんなに厳しい指導はされない。けれど、そろそろ開放弦ばかり弾くことに飽きてきたのか、練習にはなかなか身が入らない。いま、篠崎の教本で、
ラーラーシーシーラーシーラー
とか
ラーシーラーシーラーラーラー
とか、やっと指ひとつ出てきたところなんだが、これが娘にとっては難しいうえに、やっていてもあまりモチベーションが湧いてこない。ま、最初の1年ぐらいは仕方がないのだが、練習に付き合っていてもすぐに面白くなくなってしまう様子。ここを乗り切って「ロングロングアゴー」ぐらいまで行ければもうちょっと楽しくなってくるのだろうけれど、練習しないとそこまで辿り着けない。どうしたものか。
2013年1月20日日曜日
最近の練習曲~Bach Double Concerto BWV 1043~
少し前になるが、修理に出していたヴァイオリンの弓が帰ってきた。これでヴァイオリンの練習ができる。
去年の秋から、レッスンではこの曲を見ていただいている。
去年の秋といえば、2年に1度の発表会を終えて、「次はどの曲を練習しますか」と先生に言われていた時期。発表会の出来具合から言うと、もう一度基礎練習からやり直さないといけないところだったので、「音階練習とか、そういう練習ってどうしたらいいんですか」なんてことを言っていた。ところが、そういう基礎練習はすぐに飽きてしまって長続きしないことを先生はお見通し。そこで、小野アンナの教本を買うには買って、その上で弾きたい曲を選び、その曲の調にあわせて音階練習をする、という提案があった。これはなかなかの妙案だ。小野アンナの音階教本の最初は、いろんな調の音階練習が鬼のように並んでいる。これを最初から順番に全部やっていくのはさすがに大変だ。間違いなく面白くない。だけど、「この曲を弾くための練習だ」と思えば音階練習にもモチベーションが湧いてくる。それで選んだ曲がこの曲。これはニ短調なので、まずは小野アンナ教本のニ短調音階から見ていただくことになった。
なぜこの曲なのか。レベル的に言うと、本当なら私の手に終える曲ではないのだが、選曲の理由はズバリ
合奏したいから
レベルは高いが、ヴァイオリン教本にはよく用いられる曲で、素人ヴァイオリニスト憧れの曲。バヨ会で何人かが集まれば、「じゃ、ドッペルでも弾く」なんて流れになるのだが、いままでは弾けないから見学していた。
嗚呼ぼくも弾きたい
以前にパッヘルペルのカノンを見ていただいたのもそんな動機からだったが、今回も同じ。
とは言ってもレベルは全然合わないので、目下のところ、この曲の中のいくつかのフレーズを使ってエクササイズをしているような感じだ。音階練習や分散和音の練習になりそうなフレーズがいっぱいあるので、当面は当初の予定通り基礎練習。まだまだ曲を通して弾くのには遠い感じだ。
去年の秋から、レッスンではこの曲を見ていただいている。
去年の秋といえば、2年に1度の発表会を終えて、「次はどの曲を練習しますか」と先生に言われていた時期。発表会の出来具合から言うと、もう一度基礎練習からやり直さないといけないところだったので、「音階練習とか、そういう練習ってどうしたらいいんですか」なんてことを言っていた。ところが、そういう基礎練習はすぐに飽きてしまって長続きしないことを先生はお見通し。そこで、小野アンナの教本を買うには買って、その上で弾きたい曲を選び、その曲の調にあわせて音階練習をする、という提案があった。これはなかなかの妙案だ。小野アンナの音階教本の最初は、いろんな調の音階練習が鬼のように並んでいる。これを最初から順番に全部やっていくのはさすがに大変だ。間違いなく面白くない。だけど、「この曲を弾くための練習だ」と思えば音階練習にもモチベーションが湧いてくる。それで選んだ曲がこの曲。これはニ短調なので、まずは小野アンナ教本のニ短調音階から見ていただくことになった。
なぜこの曲なのか。レベル的に言うと、本当なら私の手に終える曲ではないのだが、選曲の理由はズバリ
合奏したいから
レベルは高いが、ヴァイオリン教本にはよく用いられる曲で、素人ヴァイオリニスト憧れの曲。バヨ会で何人かが集まれば、「じゃ、ドッペルでも弾く」なんて流れになるのだが、いままでは弾けないから見学していた。
嗚呼ぼくも弾きたい
以前にパッヘルペルのカノンを見ていただいたのもそんな動機からだったが、今回も同じ。
とは言ってもレベルは全然合わないので、目下のところ、この曲の中のいくつかのフレーズを使ってエクササイズをしているような感じだ。音階練習や分散和音の練習になりそうなフレーズがいっぱいあるので、当面は当初の予定通り基礎練習。まだまだ曲を通して弾くのには遠い感じだ。
2013年1月18日金曜日
お気に入りの曲紹介~Telemann Viola Concerto~
しばらくヴィオラばかり弾いていたので、今日はヴィオラのお気に入り曲の紹介。
前の記事を読んで、ヴィオラ奏者には偏屈な人が多くて作曲家の不興を買い、ヴィオラのための曲がないと私が考えていると誤解されておられる方もいらっしゃるかもしれないが、それこそ誤解。空が証拠に、こんな素晴らしい曲もある。
テレマンのヴィオラ協奏曲ト長調。ヴィオラの深みのある響きが際立つ曲だと思う。コンサートで聴いてから自分にも弾けるだろうかと思って楽譜を探していたら、ネットで楽譜を見つけた。さっそく入手してヴィオラのパートだけを抜き出したヴィオラ譜を作成。練習してみる。最初のうちは、
お、意外と弾けるじゃん
と思っていたが、中盤からどんどん難しくなってくる。ま、最初のところもこの動画のような速さで弾けるわけではないので、分散和音の練習でもするつもりでボチボチ弾いて行こうかというところかな。
前の記事を読んで、ヴィオラ奏者には偏屈な人が多くて作曲家の不興を買い、ヴィオラのための曲がないと私が考えていると誤解されておられる方もいらっしゃるかもしれないが、それこそ誤解。空が証拠に、こんな素晴らしい曲もある。
テレマンのヴィオラ協奏曲ト長調。ヴィオラの深みのある響きが際立つ曲だと思う。コンサートで聴いてから自分にも弾けるだろうかと思って楽譜を探していたら、ネットで楽譜を見つけた。さっそく入手してヴィオラのパートだけを抜き出したヴィオラ譜を作成。練習してみる。最初のうちは、
お、意外と弾けるじゃん
と思っていたが、中盤からどんどん難しくなってくる。ま、最初のところもこの動画のような速さで弾けるわけではないので、分散和音の練習でもするつもりでボチボチ弾いて行こうかというところかな。
2013年1月14日月曜日
ヴィオラのレッスン
娘のレッスンが終わっていよいよ私の番になった。正月からヴァイオリンの弓を折ってしまったので、今日はヴィオラでお願いします、とお願いする。ヴィオラっていうのは地味な楽器で、アンサンブルでもほとんど主旋律が回ってくることはない。ヴァイオリンのために数多くのソナタやコンチェルトを残した偉大な作曲家たちも、ヴィオラのための曲となるとほとんど書いていない。ヴィオラ奏者にへそ曲がりな人が多くて不興を買ったわけでもあるまいに。
そんなわけで、チェロのための曲でレッスンをつけていただいた。
J.S.BACH 無伴奏チェロ組曲1番のプレリュード
チェロとヴィオラはちょうど1オクターヴ違いで弓が張られている。チェロ用の曲を1オクターヴ上げて弾けばヴィオラでも弾けるのだが、ヘ音記号のチェロ譜を見ながら弾くのはなにげに弾きにくい。そう思って探してみると、世間には同じようなことを考えている人がいるらしく、ヴィオラ用のハ音譜を作ってアップしてくれているサイトを見つけた。このハ音譜っていうのも、ヴィオラやっている人じゃなかったら読めない代物なんだろうけど、何を隠そうヴィオラをやっていてもすぐには読めない。取りえず全部ドレミを書き込む(以下これを「イタリア語のフリガナ」という)。実際に弾いてみるとこうなる予定。
今回は、後半のところでどんどんハイポジションになっていくところのポジションの取り方を教授いただいた。音の高さから言えば高いソまでなので、A線の3ポジで弾けるのだが、バッハの表譜に従えばD線の5ポジで弾かないといけないところがある。この動画ではちょうど2分ぐらいからのスレーズなんだが、よく見れば3ポジで弾いている。先生は、そのあとの2分17秒ぐらいからのフレーズも、全部D線でポジション移動しながら、最後は5ポジまで上げて弾いておられた。4ポジ以上のハイポジションはヴァイオリンでも未知の世界なんだが・・・。
どっちにしても、他人に聴いてもらえるレベルまではかなり高い壁を乗り越えなければ。
そんなわけで、チェロのための曲でレッスンをつけていただいた。
J.S.BACH 無伴奏チェロ組曲1番のプレリュード
チェロとヴィオラはちょうど1オクターヴ違いで弓が張られている。チェロ用の曲を1オクターヴ上げて弾けばヴィオラでも弾けるのだが、ヘ音記号のチェロ譜を見ながら弾くのはなにげに弾きにくい。そう思って探してみると、世間には同じようなことを考えている人がいるらしく、ヴィオラ用のハ音譜を作ってアップしてくれているサイトを見つけた。このハ音譜っていうのも、ヴィオラやっている人じゃなかったら読めない代物なんだろうけど、何を隠そうヴィオラをやっていてもすぐには読めない。取りえず全部ドレミを書き込む(以下これを「イタリア語のフリガナ」という)。実際に弾いてみるとこうなる予定。
今回は、後半のところでどんどんハイポジションになっていくところのポジションの取り方を教授いただいた。音の高さから言えば高いソまでなので、A線の3ポジで弾けるのだが、バッハの表譜に従えばD線の5ポジで弾かないといけないところがある。この動画ではちょうど2分ぐらいからのスレーズなんだが、よく見れば3ポジで弾いている。先生は、そのあとの2分17秒ぐらいからのフレーズも、全部D線でポジション移動しながら、最後は5ポジまで上げて弾いておられた。4ポジ以上のハイポジションはヴァイオリンでも未知の世界なんだが・・・。
どっちにしても、他人に聴いてもらえるレベルまではかなり高い壁を乗り越えなければ。
2013年1月12日土曜日
娘のレッスンで学ぶ基礎
スタジオにレッスンに行って受講料を払うと、通い帖に「領収」というハンコを押してもらえる。これが1枚のカードに24回分のハンコが押せるようになっていて、何となくスタンプカードのような感じ。集めても何も特典はないのだけれど。今回は148回目のレッスン。ちょうどカード6枚がいっぱいになった。いつから始めているかはもはや定かではないけれど、何回目のレッスンかはスタンプカードの枚数で分かる。
さてさて、去年の年末からは小学生の娘といっしょに通うようになった。娘は始めたばかりなので、まだ開放弦の練習をしているが、そのうち、あっという間に私を追い抜いて行くに違いない。続けていればの話ではあるが・・・。
娘のレッスンの間、傍らで聞いているのだが、これが結構な勉強になる。先生も、大人相手に基礎的なことばかり言っても面白くないと思っておられるのか、ま、これは実際面白くないのだが、いや、だって言われたらそのとおりってわかっているんだけど、そうできなくて困るんですよ、ってことが多いから、いや、ま、それはさておき、とにかく大人向けのレッスンではあまり仰らないことも丁寧に説明をされる。説明を聞いていて「目から鱗」なんてこともよくあるものだ。
例えば構え方だとか、弓の運び方だとか、練習の仕方だとか。
構え方に関していえば、娘のレッスンを聞いていて、肩当ての位置を変えてみた。いままでは肩の前で顎で挟んでホールドしていたのだけれど、肩の上にヴァイオリンを置くようにしてみた。それに合わせて、肩当ての幅の広い方を筐体の真ん中寄り、つまり肩の首から遠い方にずらすようにしてみた。これでE線のときのボウイングが楽になった。
ボウイングの時の右腕の運び方も、肘の動きにいままで意識したことのない動きがることを発見。先弓になった時には右肘が前の方に出てくる、というより中弓のときだけ右肘が後ろに畳まれる感じなのだ。いままで、先弓になると巧く弓を運べなかったのは、これが意識でいていなかったからかぁ。
重音の練習は弓と弦の接点だけを見て、弓は絶対に押さえつけない。ま、これは大人のレッスンでも言われることなのだけれど、これから娘といっしょに練習するのに、改めてそうなんだなと思ったりした。
練習時間も短く、なかなかヴァイオリンに関わっていられない大人にとって、少しでもヴァイオリンと関わることが出来る時間は貴重な時間。子供のレッスンを見ている間も無駄には出来ない。
さてさて、去年の年末からは小学生の娘といっしょに通うようになった。娘は始めたばかりなので、まだ開放弦の練習をしているが、そのうち、あっという間に私を追い抜いて行くに違いない。続けていればの話ではあるが・・・。
娘のレッスンの間、傍らで聞いているのだが、これが結構な勉強になる。先生も、大人相手に基礎的なことばかり言っても面白くないと思っておられるのか、ま、これは実際面白くないのだが、いや、だって言われたらそのとおりってわかっているんだけど、そうできなくて困るんですよ、ってことが多いから、いや、ま、それはさておき、とにかく大人向けのレッスンではあまり仰らないことも丁寧に説明をされる。説明を聞いていて「目から鱗」なんてこともよくあるものだ。
例えば構え方だとか、弓の運び方だとか、練習の仕方だとか。
構え方に関していえば、娘のレッスンを聞いていて、肩当ての位置を変えてみた。いままでは肩の前で顎で挟んでホールドしていたのだけれど、肩の上にヴァイオリンを置くようにしてみた。それに合わせて、肩当ての幅の広い方を筐体の真ん中寄り、つまり肩の首から遠い方にずらすようにしてみた。これでE線のときのボウイングが楽になった。
ボウイングの時の右腕の運び方も、肘の動きにいままで意識したことのない動きがることを発見。先弓になった時には右肘が前の方に出てくる、というより中弓のときだけ右肘が後ろに畳まれる感じなのだ。いままで、先弓になると巧く弓を運べなかったのは、これが意識でいていなかったからかぁ。
重音の練習は弓と弦の接点だけを見て、弓は絶対に押さえつけない。ま、これは大人のレッスンでも言われることなのだけれど、これから娘といっしょに練習するのに、改めてそうなんだなと思ったりした。
練習時間も短く、なかなかヴァイオリンに関わっていられない大人にとって、少しでもヴァイオリンと関わることが出来る時間は貴重な時間。子供のレッスンを見ている間も無駄には出来ない。
2013年1月6日日曜日
今年の目標とハプニング
前置きからブログを書き始めると、さて本題をどんなふうに切り出していったものかと悩むのだが、ここからは本編開始。もう誰かに読んでもらおうとかそんなことは一切気にしないで、自分のペースで書いていくことにした。あくまでも日記。この先も世間に役立つ情報はありません。
ちょっと前になるが、新しい年を迎えて今年の目標を立てることにした。ヴァイオリンに関していえば、こんな曲が弾けるようになりたいとか、いやもっと基礎練習をしてちゃんと音程がとれるようになりたいとか、いろんな目標の立て方があると思うけれど、自分に関していえば目標はただひとつ
年末までヴァイオリンを続けること
これがすべて。
続けていれば多少上達もするさ・・・などという甘い考えではなくて、多少の上達も実感できなければ続けていて面白くないし、続けようと思ったら一生懸命練習して上達するしかない。そのうち誰か合奏に付き合ってくれる人がいるかもしれないし、そしたらもっと楽しくなるさ。でもそのためには練習してレパートリーを作らないといけないし、何よりも続けていないと。
などと思っていた矢先、とんでもないハプニングが襲ってきた。曜日の巡りでいつもより長い正月休み。三箇日も済んで正月気分も薄れ、ちょっと退屈してきたので、ここらで弾き初めをとヴァイオリンを弾いていたとき、譜面をめくろうとしたその時に、何のはずみかで弓を床に落としてしまった。その落ち方がわるかった。いちばん壊れやすい先のところから真っ逆さまにフローリングに吸い寄せられた弓は、床にたたきつけられた衝撃で折れてしまった。
Oh No!
心まで折れてしまう大惨事。
折れたといっても先が裂けた状態。工房に持っていくと「これは直せますよ」とのことだった。しかも思っていたほど高くない。葉加瀬太郎のチケット代ぐらいは覚悟していたんだけど、映画代2人分ぐらいだった。
とはいえ、弓は一週間ほど入院。その間、ヴァイオリンは弾けないのでヴィオラの練習。その間にレッスンがあったので、今年最初のレッスンはヴィオラ見ていただくことになった。
なんだかブログを始めていきなり大波乱の予感。
2013年1月2日水曜日
自己紹介
ブログを前から順番に読まれる方も多くはないと思うのですが、いちおうそういう方のために自己紹介をしておこうと思います。
年齢は四十路の後半。初めてヴァイオリンを手にしたのは、確か25歳ぐらいだったと思います。そのころは会社の寮に住んでいました。まだカラオケボックスなどというものが世間では珍しく、インターネットも携帯電話もありません。練習時間も作れず、練習場所もなく、練習相手もいないなかで2年ほどレッスンに通いましたが、ま、上達するべくもありません。それでもスズキメソッドという教本の2巻の後半までマルをもらいました。まあまあ、ちょこっとした曲が弾けるレベル。2巻の後半になると、子供の発表会でおなじみの曲もでてきます。
それからしばらく、ヴァイオリンケースを開くこともないまま10年余りを過ごし、子供がピアノを習い始めたのをきっかけに、子供と同じスタジオでレッスンを再開。それから8年ほどになります。
レッスンは不定期なのですが、月2回ぐらい。いまの先生に見ていただくようになって7年ぐらいになりますが、再開後は真面目に教本をやっている訳ではないので「どれぐらい弾けるのですか」と言われてもうまく答えられません。数年前には、教本によく出てくるヴィヴァルディのイ短調コンチェルトを発表会で弾きました。いまはバッハのドッペルコンチェルトを見てもらっています。というと、「じゃスズキの○巻レベルですね」と思われるかもしれませんが、そうではなくて、この曲を弾きたいと思ったらそればっかり練習をして、なんとか弾けるようにしていくという練習をしていますので、その曲が弾けても、その曲よりも難易度が低い曲が全部弾けるわけではありません。弾けるのはその曲だけのワンポイントです。
普段の練習場所はカラオケボックス。最近、すっかり顔なじみになったので、「今日はマイクください」と言わない限りはマイクも渡してくれません。いいんです。荷物になるだけですから。いつも、部屋番号が書かれたカゴだけを渡され、それに楽器と譜面台、楽譜をもって部屋まで行き、カラオケのデッキは音を絞ったうえで、扉を固く閉ざして練習をしています。
3年ほど前から、インターネットで知り合った方と「バヨ会」と称して合奏会をするようになりました。合奏となるとヴィオラが必要なので、いろんな経緯があってここ1年ほど、ヴァイオリンと並行してヴィオラの練習もしています。バヨ会の予定が入ると、レッスンで先生から言われた課題はそっちのけで、バヨ会で弾く曲ばかりを練習して、なんとか他の方の足を引っ張らないように繕っているのですが、これがなかなかたいへんというレベル。だけど、これが練習の大きな原動力にもなっています。
そんなわけで、20年前にはなかったカラオケボックスとインターネットがヴァイオリンを続けていくための必須要件になっている。このブログを始めたのも、ま、そういう動機です。
2013年1月1日火曜日
創刊にあたって
ヴァイオリンって、小さい頃からやっていないと弾けないですよね。
ヴァイオリンって、すっごく高いんですよね。
私もそう思っていました。
楽器の多くは大人の体格に合わせて作られているので、子供の小さな身体では構えることもできません。ところがヴァイオリンだけは例外で、子供用のミニチュアのような楽器が用意されています。だから、プロの演奏家でテレビに出てきてインタビューを受けるような人は、たいてい3歳ぐらいからヴァイオリンをしている人ばかり。そして、持っている楽器もとっても高価。それ以外に身近にヴァイオリンを持っている人なんて普通はいないですから、きっとヴァイオリンをやっている人はみんな3歳からやっていて、みんなとっても高価な楽器を持っているのだと思ってしまうんですね。
小さい頃からやっていないと弾けないのはある意味本当です。
私は大人になってからヴァイオリンを始めた物好きですが、どうにもこうにもならないことがいっぱいあります。だけど、世間にはそんな物好きな人はいっぱいいるのだということがわかりました。もちろん、いまからプロになるなんていうのは望むべくもないのですが、それなりに楽しめます。値段は… クルマの値段からゼロひとつとったぐらい。けっしてお安くはないですけど、思っていたほどお高くないでしょ。
「四十の手習い」という言葉がありますが(調べてみると、もともとは「六十の手習い」というのが正しいようですが、映画「男はつらいよ」で主人公の寅さんに「四十の手習い」というセリフがあったらしく、それが定着したようです)、このブログは、まさにそれを地で行くオッチャンヴァイオリニストの奮闘日記です。世間に役立つような情報は何ひとつ書かれていません。いまからヴァイオリンを始めようという方のお役にも立ちません。けったいなオッチャンのシュールな日常を赤裸々に綴る面白くもないブログです。読んでも時間に無駄になるだけですが、お暇つぶしにちょっくら読んでいってください。
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