ブログを前から順番に読まれる方も多くはないと思うのですが、いちおうそういう方のために自己紹介をしておこうと思います。
年齢は四十路の後半。初めてヴァイオリンを手にしたのは、確か25歳ぐらいだったと思います。そのころは会社の寮に住んでいました。まだカラオケボックスなどというものが世間では珍しく、インターネットも携帯電話もありません。練習時間も作れず、練習場所もなく、練習相手もいないなかで2年ほどレッスンに通いましたが、ま、上達するべくもありません。それでもスズキメソッドという教本の2巻の後半までマルをもらいました。まあまあ、ちょこっとした曲が弾けるレベル。2巻の後半になると、子供の発表会でおなじみの曲もでてきます。
それからしばらく、ヴァイオリンケースを開くこともないまま10年余りを過ごし、子供がピアノを習い始めたのをきっかけに、子供と同じスタジオでレッスンを再開。それから8年ほどになります。
レッスンは不定期なのですが、月2回ぐらい。いまの先生に見ていただくようになって7年ぐらいになりますが、再開後は真面目に教本をやっている訳ではないので「どれぐらい弾けるのですか」と言われてもうまく答えられません。数年前には、教本によく出てくるヴィヴァルディのイ短調コンチェルトを発表会で弾きました。いまはバッハのドッペルコンチェルトを見てもらっています。というと、「じゃスズキの○巻レベルですね」と思われるかもしれませんが、そうではなくて、この曲を弾きたいと思ったらそればっかり練習をして、なんとか弾けるようにしていくという練習をしていますので、その曲が弾けても、その曲よりも難易度が低い曲が全部弾けるわけではありません。弾けるのはその曲だけのワンポイントです。
普段の練習場所はカラオケボックス。最近、すっかり顔なじみになったので、「今日はマイクください」と言わない限りはマイクも渡してくれません。いいんです。荷物になるだけですから。いつも、部屋番号が書かれたカゴだけを渡され、それに楽器と譜面台、楽譜をもって部屋まで行き、カラオケのデッキは音を絞ったうえで、扉を固く閉ざして練習をしています。
3年ほど前から、インターネットで知り合った方と「バヨ会」と称して合奏会をするようになりました。合奏となるとヴィオラが必要なので、いろんな経緯があってここ1年ほど、ヴァイオリンと並行してヴィオラの練習もしています。バヨ会の予定が入ると、レッスンで先生から言われた課題はそっちのけで、バヨ会で弾く曲ばかりを練習して、なんとか他の方の足を引っ張らないように繕っているのですが、これがなかなかたいへんというレベル。だけど、これが練習の大きな原動力にもなっています。
そんなわけで、20年前にはなかったカラオケボックスとインターネットがヴァイオリンを続けていくための必須要件になっている。このブログを始めたのも、ま、そういう動機です。
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