2022年3月20日日曜日

県立ホールの発表会

 

 県立の立派なホールで発表会があった。

 といっても、地下のリハーサル室なのだが。

 ホールでコンサートがあるときに入る入口じゃなくて、守衛さんのいる地下の通用口から、入館パスを見せて建物に入る。

 お、カッケー

 いつもお世話になっている先生が、ご自身の教室でレッスンをされている生徒さんの発表会に、私も混ぜていただいた。20人以上はおられたと思う。まだ小学校に行っていないと思しき子供たちの弾く「あたばよ」でお馴染みの曲、小学校の高学年ぐらいから高校生ぐらいまでの超絶上手で、このあと自分が何年練習しても絶対に行き着けないレベルの演奏、大人になってからヴァイオリンを始めた人たち、まぁホントにいろいろな人が発表した。

 先生の教室はどういうレッスンなのかよくわからないが、アンサンブルが多い。だいたい同じぐらいの年齢とレベルの人を合わせて、それぞれに相応しいレベルの曲を弾かされている。ご多分に漏れず、私も、ソロ1曲とアンサンブル2曲を弾いてきた。

 もうさ、如何に上手かを発表するのはやめた。

 上手でも下手でも、こうやって続けていますよ、ということを発表するのみ。昨日はリハーサル、今日は直前練習で、ピアノ合わせをしていただく。そこで、

 何があっても最後まで弾きますから

 と宣言。実はまだリズムの怪しいところが何箇所かある。ピアノを待たずに飛び出したり、反対に待たなくていいところでピアノを待ってしまったり。まぁしかし、ちゃんと辻褄を合わせてくださるので、安心して間違えられる(てへ)。

 一方、安心できないのがアンサンブル。こっちはそういうプロの人がいないので、自分たちで合わせないといけない。ヴァイオリンが走り出すと拍が取れなくなって、どこを弾いているのかわからず、しばらくフリーズ。10小節ぐらいヴィオラが寝てしまうところが2回ぐらい。これは曲を知らない人にも「あれっ」と思わせたに違いない。何があっても弾かなきゃな。

 パッヘルベルのカノンは上出来。そりゃいろんなことが起きたが、まぁちゃんと弾けた方だと思う。

 順番としては、午前中にシニア、午後は1時半から比較的小さい子供、3時ぐらいからは高校生ぐらいまでの「ジュニア」とはいいがたい子供の発表。ひとりひとり、頑張ってきた痕跡やら楽しんでいる様子やら、演奏を通じていろんなものが見えてくる。

 楽しい一日だった。

2022年3月13日日曜日

ピアノ合わせ

 発表会に向けてピアノ合わせがあった。

 不覚にも・・・ 何となくピアノと張り合っている感じになってしまう。向こうはプロだし、なんたってピアノだから、1台でオーケストラを背負うような楽器だし、圧倒されてしまう。負けないように弾く、という感じになってしまう。

 もちろん、ピアノに合わせる、という意識が強くて、リズムの取りにくいところとかをピアノの伴奏に頼って取っているところもあるのだけれど、弾いていてすごく息苦しい。息苦しくて最後まで弾けなかった。こういうこともあるんだぁ。

 途中でやめたので、先生の方は不思議な顔をされて「どうされたんですか」などと仰っている。正直に思ったことを言って、

やっぱり人格の問題ですかねぇ

なんて言いながら心を落ち着ける。2回目からは大丈夫だった。

 本番と違って、ピアノの先生と向かい合って弾くので、タイミングを合わせようと先生がときどきこちらを見られる。見られるたびに何か間違っていないかとドギマギしてしまう。これは人格の問題だけでなく、練習がちゃんとできていない問題。何度かやっているうちに慣れてきて気にならないようになった。

 伴奏でも合奏でも、誰かと合わせるとなると、ひとりで弾いているうちは全然問題にならないことがいっぺんに表面に出てくる。いつもの倍ぐらい疲れた。

2022年3月5日土曜日

弦と弓毛を替えたら

 先月、弦と弓毛を相次いで交換した。いちおうもれなく記録しているつもりなのだが、その記録によると、弦の交換は去年の5月以来、弓毛の交換は2020年4月以来。そんなにも替えていなかったのかと驚いてしまうが、さすがにこれだけ放っておくと、調子のわるいのが素人でもわかる。特に弓毛の方はツルツルした感じで全然、弦を掴んでくれない。弦は弦で、松脂がこびりついてギトギトした感じ。弓毛が弦を掴まないから松脂を無駄にたくさん塗るので、ますます状況がわるくなる。弦と弓毛を替えるとさぞやいい音が出ると思ったのだが如何に。

 確かに弾きやすくはなった。

 演奏を録音してみる

 ・・・

 駄目だな、これは。

 なんだろうな。とにかくゆっくりした曲は難しい。下手なのがすぐにわかる。早いパッセージでチャカチャカチャラチャラと弾く曲なら、とりあえずそれらしく弾けばそれらしく聞こえるのだけれど…

 イージーな音程の取り方が気になる。

 音の出はじめのところでうまく音程が取れていない。指を動かしているつもりはないのだけれど、一瞬だけ、出そうとしている音より低い音が出て、ボアーーンボアーーンという感じで本来の音程になる。聴いていて聴き取りにくい。桑田佳祐みたいな感じ。

 みつめ ぅあーうと すぬあーぅおにー

 って感じで、かならず装飾音符がついている感じで、その装飾音符の音程が定まらない。音程の定まった母音の前に音程の定まらない子音がねっとりと付いてくる。いや、桑田佳祐は好きなんだけど、歌詞は聞き取りにくいし、ましてや歌詞のないインストルメンタルでやると気持ちがわるい。

 なんとかならんのか…