2022年5月5日木曜日

次の発表会に向けて

 今回の発表会の選曲は、次の発表会でこれが弾きたいと決めてずっと練習してきたというよりも、たまたま発表会の話があったときにレッスンで見ていただいていた曲を弾いた、という感じできまった。コロナ騒ぎでいつ発表会があるかわからず、あまり発表会のことを意識しないレッスンが続いたからだ。しかし、こうしてスタジオの発表会が再開して、ほかに先生の教室の発表会にも出るとなると、やはり前のように、次の発表会でこれを弾きたい、というのをモチベーションにして練習をする、というスタイルになりそうな気がする。

 ヴィオラの場合、発表会の選曲にはひと苦労だ。ヴィオラのために書かれた曲というのはとにかく少ない。それで他の楽器の曲をヴィオラにアレンジして弾くことが多いのだが、ヴァイオリンの曲をヴィオラで弾くのはミニバンにスポーツカーの走りを期待するようなもの。と、わかっているのだが、発表会で聴いた「お手本演奏」のバッハ ヴァイオリンパルティータ2番のシャコンヌが格好良かったので、何か無伴奏を弾きたいという思いがふつふつ。それで前から気になっていたバッハ ヴァイオリンパルティータ3番のプレリュードに触手を動かす。

 これはかなり無謀だと思ったのだが、とにかく半分ぐらいまで練習してレッスンに臨む。

 やはり無謀だった。

 だけど、例えば最初の12小節ぐらいを、セヴシックでもやるつもりで、誤魔化さずに真剣に練習するというような感じで少しずつ練習していけば、全部は弾けなくても2年後にはそこそこ弾けるようになるんじゃないかしら、みたいなことを仰る。だけど、ヴィオラ用にオクターブ下げてしまうと曲の意図がちゃんと表現できないから、もともとホ長調のところをシャープひとつ取ってイ長調に移調した方がいいとのこと。あらかじめネットでヴィオラ用の楽譜を探していたら、確かにハ音譜でイ長調に移調した楽譜がアップされている。

 それと、この曲よりもガボットの方が楽しいですよ、とのこと。プレリュードは「これから始まりますよ~」というだけの曲で、意味とかそういうものがないけれど、ガボットとかいわゆる舞曲は踊りのステップがイメージできるように作られているから、意図を汲み取りやすい、というようなことを仰る。

 しかしこの曲については移調版がネット上で見つけられなかった。自分で入力してアレンジするしかない。これは結構大変な作業に違いない。むむむ。いっそヴァイオリンに持ち替えようか。

 結局、2年後にあるだろうスタジオの発表会のことは棚上げにして、当面、無伴奏は諦めて、以前にスタジオの発表会で弾いてあまり思うように弾けなかったヘンデルのソナタ4番を見てもらおうとしている。

 伴奏があるので、下手に移調するわけにはいかない。さいわいオクターブ下げればヴィオラの音域でほぼ弾ける。たぶんヴァイオリンで弾くとハイポジション炸裂なんだろうけど、オクターブ下げることで3ポジぐらいまでで弾けるはず。ヴァイオリンの教則本にも出てくるので、ヴァイオリンをやっている人は「難しい曲」のイメージがあるはず。しめしめ。

 さて、次のレッスンはどうなることか。

2022年5月1日日曜日

アンサンブル再入団

  いろいろな都合があって(コロナとは無関係)続けられなくなっていたアンサンブルに再入団できる目処がついた。いろいろというのは、とにかく練習場所が会社からも自宅からも遠く(どちらからも50㎞超)、しかも最寄りの駅は1時間に1本しか電車の来ない田舎駅で、最初は魔法のように電車が接続していて、会社が終わってすぐに行けば7時過ぎには着けたのだけれど、それがダイヤ改正でダメになり、次は働き方改革で5日間の有給休暇消化が義務付けられたことをいいことに、それを時間休にして、練習のある日は1時間早く仕事を切り上げて通っていたのが、時間単位の休暇は消化が義務化された5日間に算入してはいけないという厚生労働省の省令でダメになり、ということだった。それが最近、それまでクルマでパートに出ていた妻がパート先を変え電車で通うようになったので、練習のある日はクルマで通勤して、仕事が終わったらクルマで練習会場に行く、ということが可能になった。これも脆弱な条件ではあるのだが、とにかくそれぐらいのことをしてでもここには参加したいと思わせるものがある。

 本格的な練習参加は5月からなのだが、先日、楽譜をいただきに行った。50kmちょっとなのだが、会社帰りの時間は渋滞しがち、高速道路を使っても、着いたのは7時過ぎだった。通い始めたころの魔法の接続なら7時15分に最寄り駅について、そこから歩いて1分だったので、田舎の電車とはいえ如何に電車が速いかがわかる。それにその日は小雨も降っていて、クルマの運転は相当に疲れた。慣れるまでは結構たいへんかもしれない。

 楽譜を取りに行くことは予め伝えていたので、ちゃんと用意をしてくださっていた。自分の席もあった。こっちの都合でいったん辞めているのに、みなさん心優しく迎えてくださる。こんな嬉しいこと、ありがたいことはない。

 ともあれ、楽譜をもらってきた。6月には小さな演奏会があるらしい。小さいといっても弾く曲はそれなりにある。アイネクライネナハトムジークの第1楽章とか、そんなん1ヶ月でできるんかな。いままでは発表会用に3曲ほど、それもほとんどが小品ばっかりだったのが、いきなり練習するべき曲が増える。2時間ぐらいがあっという間に過ぎて、それでも半分しか練習できていなかったりする。

 いろいろ生活が変わるなぁ。クルマ通勤といい、練習時間といい。また妻から小言を言われそうだ。