発表会の準備を最優先するためにいろいろ滞っていた案件をなんとかしなければということで、まず取り組んだのは、アマオケの定期演奏会で弾く予定の曲のうち、なかなか練習が進んでいない曲の練習。特に進んでいなかったのは、John Rutterという、現在も現役で活躍しているイギリスの作曲家の曲。その中でも、変拍子になる曲が特に難しくて、みんな苦労している。
まずは、6/8拍子と3/4拍子が交互に出てくるこの曲。
聴いていて特に違和感はないのだが、弾いてみるとこれが超絶に難しい。 6/8拍子と3/4拍子って、約分したら一緒じゃん、なんて思うことなかれ。6/8拍子というのは
ズパパズパパ
というリズム。「ズパパ」を1拍としたら、3連符が続く2拍子ということになる。3/4拍子はお馴染みの「ズンタッター」のリズムなのだが、この曲では各拍で裏拍をとってくるので
ズパズパズパ
というリズムになる。この裏拍というのが難しい。ドリフのコントで、いかりや長介が「ダメだこりゃ」といったあとに流れる
ズパパ ズパパ ズパ ズパ ズパ パー
のリズムなのだが、この「パ」のところだけ音を出すというのは意外と難しい。
次に難しいのが5拍子。
5拍子というのは、12312と拍をとるものらしい。それで、苗字が3文字、名前が2文字の有名人の名前を唱えながら拍をとるのだが、「浅香唯」とか「倉木麻衣」とか、最近あまり見ない人の名前ばかりが出てくる。最終的には
ヒロセスズ
に落ち着く。
それはどうでもいいのだが、毎週の練習だけでは「今日も合わなかったなぁ」で終わってしまうので、何としてもちゃんと自分で練習していかないとダメなんだが、こういうのは主旋律を聴きながらとか、なにか音を聴きながら合わせる練習をしないと、練習にならない。
そこで、パソコンで写譜することを買って出た。記譜ソフトで写譜すれば、MP3とかMIDIとかに落とせる。特にMIDIは、パートごとに音量を調整したり、速さを調整したりできるので、練習に便利だ。
写譜というのは、その曲を理解するのにすごく役立つ。何がわかったという訳ではないが、あぁそうなっているのか、という小さな納得の積み上げで、ずいぶん、作曲者の意図というか、曲の構造というか、そういうものがわかってきた。実際に音を出してみると、弾いている分より自然な感じに聞こえる。まさかこんな変拍子だなんて思いもよらない。
写譜している間に練習をした方が上達するのかもしれないが、いや、これはこれで勉強になった。ちょっと遠回りだけれど、やってよかったと思う。それに、練習用のMIDI音源をみなさんにお配りすることもできた。自分が練習していなかったとしても、みなさんのパフォーマンス向上には貢献している(はずだ)。
じゃ、その音源を使った練習は?
いや、これから、これから。
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