バヨ練でカラオケボックスを使うことはあっても、そこで歌うことは滅多にないのだが、どうしても練習が思うように進まないときに魔が差して、自分のうたを採点してみた。余計なお世話というか、点数だけでなく、全国で何位なんていう順位まで出てくる。10人中6位などという中途半端な順位だと、なんとかベストスリーに入ろうと何度も同じ曲を歌う羽目になってしまう。10人中6位でよかったらそこで名前とかを入れて登録できるようになっているみたいだ。結局、最後まで登録しなかったので幻の順位になってしまった。順位に満足しなければ登録しない人も多いことだろうし、ベストスリーに入れば登録しようという人もいることだろうから、10人中6位は結構いい線いっているはず。
この採点は、音程やリズムの正確さだけではなく、「ため」「こぶし」「ビブラート」を効果的に使っているかも採点項目になっているようだ。カラオケボックスでそんなことをしたこととは関係ないが、最近、ヴィオラを弾いていても「ため」「こぶし」「ビブラート」が気になる。ビブラートは良しとして、「ため」と「こぶし」はどう考えても良くない。
先日の「弾き合い会」の演奏が録画されていたようで、きのうのアンサンブルレッスンは、それを見るところから始まった。自分のパートを聴いていて、この「ため」と「こぶし」がやたら気になる。先生曰く、音の出だしのところで迷いがあるから中膨らみができてしまってそういうように聞こえる、とのこと。確かに他のパートをよく聞こうと思うと、それを聴いてからそれに合わせて音を出そうというバイアスがかかり、最初から音が出せていないのかもしれない。いやしかし、それだけではない。いつも練習の初めに指慣らしで弾いているG線上のアリアだって、録音して聞いてみたら「ため」「こぶし」だらけだ。なにか演奏技術に根本的な問題があるように思う。
アンサンブルレッスンが終わって、ソロのレッスンでは、G線上のアリアを見ていただくことにした。「ため」と「こぶし」、それと伸ばす音の「息切れ」。まるでカラオケレッスンだ。ただ、「ため」と「こぶし」を効果的に使うのではなくて、如何にそれが出ないようにするか、という点が課題になっているのはカラオケとは違う。
結論
弓の使い方がわるい
長い音を、最初から最後まで同じ音量、同じ音色で弾くのはなかなか難しい。その練習ができていない。それも、元弓、先弓、全弓といろいろな弓の場所で、弓を動かす速さもそれぞれの場面に適した速さで弾いて、それでなおかつ同じ音量、同じ音色で弾く。
特に仰ったのは「速い弓」の使い方。例えば付点二分音符で弾いた分を八分音符ふたつで戻さないといけないようなフレーズだったら、当然、最初の3倍の速さで弓を動かさないと元の位置にまで戻ってこない。そういうことを意識すれば、もっと安定的な音量と音色で弾けるはず。楽譜のあちこちに、「元」とか「F」(fastの意味)だとか、いろいろ書いて練習することになった。
はたしてその効果は?
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