どうもヴィオラの練習が行き詰っている。
アンサンブルの方は定期演奏会も終わって、ぼちぼちという感じなので、それほど行き詰っている感じではないのだが、スタジオで受けているレッスンの方がなかなか進まない。来年の春の発表会に間に合うような気がしない。アンサンブルの場合は、弾けないところは練習せずに、弾けそうなところだけを練習すればよいのだが、発表会はそうはいかない。曲は少ないとはいえ、その曲はひととおり最初から最後まで弾けないといけないのだがら、まずは弾けないところから練習することになる。
ところが、そのフレーズばかりなんど練習しても、そう簡単に弾けるようになるものではない。そのうちに指が吊りそうにさえなってくる始末。そうなると、他のフレーズも含めて練習が出来なくなってしまう。そんなことで、だんだん練習が嫌になってくると、家でやっていればお菓子に手が伸びる。お湯を沸かしてコーヒーを飲む。ちょっと休憩のつもりが、練習している時間よりも長い休憩になってしまう。
とりあえず弾けているフレーズもなんだか雑な感じ。
あぁもぅ、とやっぱり練習する気が殺がれていく。
今日はレッスンがあった。正直に、このところ練習がしっかりできていないことを言うと、「そんなこともありますね」と破顔一笑。「何を言っているの。しっかり練習しなきゃ発表会に出られませんよ」とお𠮟りを受けるのか、さすがに大人相手だからそんなことも仰らないまでも、心の中ではそう思いつつ「それは困りましたね」と困った顔をされるのか、いろいろ想像していたのだが、救われた感じ。
嫌になるまで練習しても上達はしないから、嫌になる前に止めて、別の日に練習するとか、別のところを練習するとかすればいいですよ、とのこと。
具体的なご助言としてはふたつ。
ひとつは曲想をより具体的に思い浮かべながら弾いてみること。
なるほど、理屈でなんとか弾こうとするのではなく、情景を思い浮かべてみたり、こんなふうに弾きたいということを考えてみたりすると、練習する意欲も沸いてくる。レッスンで先生に弾いていただくと、いつも何かそういう発見がある。
あ、ここで風が吹いてくる とか
あ、鳥が鳴いている とか
そういうのを感じながら練習すれば、それで弾けないところが弾けるようになるわけではないけれど、雑な感じがするところが、どうすれば雑な感じでなくなるかを考えることが出来るし、完成形をより高いレベルでイメージすることが出来る。
もうひとつは、何か音源と一緒に弾いてみること。
これは、前の先生には固く禁じられていたのだが、それは速弾きの癖がついてしまうからで、ゆっくりでいいので音源と一緒に弾いてみれば、弾けないところも弾けているような気がして楽しく練習できるし、それに曲想もつかみやすい。いっしょに弾きながら、
あ、ここはクレシェンドか とか
あ、ここはもっとやさしくだな とか
ただ聴いているだけよりも、よりイメージしやすいだろう。
そんなわけで、今日、聞いたばかりなので、これでスランプが克服できたわけではないのだが、とっかかりは出来たので、明日から頑張ろう。
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