オケの練習に行ってきた。
弦のアンサンブルはやってきたが、管楽器や打楽器のあるオーケストラは初めて。初心者歓迎のオケだし、ま、後ろの方で弾いているふりをしているだけでもいいか、と思って参加してみた。
アンサンブルに入っていた頃は、結構、距離の遠いところだったので、年間を通じて練習に参加できず、5月ぐらいで、そろそろみなさん最後まで通せるようになりました、というぐらいのところで練習に合流。いちおう練習はしていくのだけれど、何処を弾いているのかさえ分からないまま終わってしまう、なんてことが1カ月ほど続いて、
あ~ 駄目だ
練習しなきゃ
といいう気持ちにスイッチが入り、それでやっと、まぁなんとか弾いているような感じになる、という感じだったのだが、今回もやはり、あ~練習しなきゃ、という思いだけは強く感じた練習だった。どうもその辺は、弦楽アンサンブルでもオーケストラでも、途中からの参加でも最初から参加でも、変わらないようだ。
今回は、最後にステージがある訳ではなく、とにかく「オケ遊び」をしましょう、という企画のようだ。曲は2曲あって、そのうちの1曲は結構、練習した。もう1曲は、実はあまり練習していない。その練習していない方から始まった。
その前にやばいと思ったことがあって、実はヴィオラは2人だけしかいなかった。これじゃ後ろの方でコソコソと弾くわけにはいかない。全体は40人ぐらいだっただろうか。パートを揃えるとか、そういうことよりも、とにかく参加している人が愉しむというのが目的なので、ヴァイオリンはファーストとセカンドあわせて15人ぐらいいるのに、ヴィオラは2人、チェロは4人。フルートは10人ぐらいいるのに、クラリネットやオーボエは1人か2人、トランペットやトロンボーンはなし、という編成。これならヴィオラなしでもやっていけるかもしれない。
ところが、もうひとつやばいことがあって、2曲とも結構ヴィオラに美味しいところが回ってくるのだ。
え、ここ、ヴィオラの聴かせどころじゃん
なんてところが随所にある。ところが、これが弾けない。弾けない。弾けない。弾けない。弾けない。
わりと練習してきたつもりの曲も含めて、ほとんどまともには弾けていない。幸い、もう一人の人は幼少の頃から弦楽器をされている人で、もしかするとほとんど初見でも弾けてしまうぐらいの人なのかもしれない。おかげでヴィオラが途中でなくなってしまうことはなかった。
いままで弦楽アンサンブルしか経験がないので、あまり考えたことはなかったのだが、オーケストラなら、ティンパニーのような大型楽器もある。コントラバスもたいがい大きいが、ティンパニーの大きさはただごとではない。それを個人で持っておられる方がいるのだ。考えてみれば、そういう人がいないとオーケストラが成り立たない。
そのティンパニーやら管楽器やらが入ってくると、こりゃすごい迫力だ。特に「新世界より」第4楽章の最初の有名なフレーズなどは、
ぞくっ
とくる。こりゃたまらんだろうな。パートが揃っていなくてもこれだから、これがちゃんとパートが揃ったときには、そりゃもう凄いに違いない。
数年前からこういうのをされておられるらしく、加えて、みなさんいろんなところのオケに入っておられて、顔馴染みの方も多いようだ。私のように、このオケは初めてという方も何人かおられたが、そこにいる人を誰も知らない、というのは、もしかすると私だけだったかもしれない。しかし、みなさん優しくて、たくさんの方に声を掛けていただいた。
ヴィオラ、よく聞こえていましたよ。
っていうのは、隣で弾いておられた方のことなのか、あるいは、京都の人が「お子さんピアノ上手にならはりましたねぇ」というのと同じなのか。
ともあれ、練習だな。練習。
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