2018年10月8日月曜日

鳩の音楽会

 少し前のことになるが、地元で大手スーパーを運営する会社が主催するコンサートに行ってきた。このスーパー、1957年に靴と鞄の店として開業したものが、いまでは県内に73店舗、近隣府県に約80店舗、中国にまで店舗を展開する大企業になっている。その会社が、収益の地域還元のために設立した公益財団法人があって、毎年、県内出身者や県内で活躍する若手音楽家を対象に「芸術奨励賞」というのを選考し、その受賞者によるコンサートを開催している。スーパーの看板に鳩が描かれているので「鳩の音楽会」というのだそうだ。

 会場は県立のオペラホール。2,000人ぐらい入れる立派なホールだが、満席だ。お世話になっているヴァイオリンの先生も聴きに来られていた。出演者のひとりの関係者だそうだ。出演者のプロフィールを見ると、地元にある県立高校の音楽科出身の方や在学中の高校生が並ぶ。なかなか地元色が濃い。

 そのなかでも、落合真子さんという方のヴァイオリンはなかなか聴き応えがあった。高校2年生とは思えない堂々としたステージさばき。佐渡裕さんのスーパーキッズオーケストラにも所属されていて、国内のいくつかのコンクールで入賞、受賞もされているそうだ。将来は諏訪内昌子さんや五嶋みどりさんのような、日本を代表するヴァイオリニストになるかもしれない。

 楽器としては地味なのだが、打楽器の奏者という方もおられた。ソロで演奏されるときは、おそらくマリンバのような音階のある楽器を演奏されることが多いのだろうけれど、この道では打楽器はなんでもオールマイティに弾けないといけないようで、ドラムのソナタを演奏された。違う方の演奏だが、たぶんこの曲だと思う。
 

 私は県外からの移住者なので、地元愛がそれほど強い方ではないと思うのだが、もしかすると世界的に活躍するかもしれない同郷の人たちがいることは嬉しいことだ。これからもどんどん活躍されて、テレビなんかに出演したり、いろんなところで名前を拝見できる機会が増えるといいと思う。

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