ヴァイオリンの練習でもなんでもそうなのだが、長時間、集中力を維持するのはなかなかたいへんなことだ。しかし、その集中力を維持できるかどうかで成果に大きな違いが出てくる。よく、短時間でもいいから集中してやる方が、長時間ダラダラと練習するよりも成果が出る、などということを聞くが、集中もせずにしかも短時間では仕方がない。集中力と時間のどちらも大事なんだ。
妻がパートに出ていて子供たちがクラブ活動で留守という日は、基本的には家で好きなことが出来る。よく妻から、
あんたはええなぁ。
休みやったら好きなことできるやん。
主婦はたいへんなんやで。
休みでもやることがいっぱいあって
四六時中、休みなんかあらへん。
とよく聞かされるのだが。まさにその好きなことが何でもできる休みだ。この貴重な時間にヴァイオリンを弾かない手はない。窓がペアガラスで、多少、外に漏れる音もちいさいだろうと思われるリビングで、カーテンを閉めてヴァイオリンの練習。メトロノームに合わせてドッペルを弾く練習や、Youtubeの動画をゆっくり聴きながら弾く練習をしてみる。
ところがこいつがどうも上手くは行かない。メトロノームに関しては、いまだに八分音符=96で最後まで通すことが出来ない。動画の方も、いつの間にかタイミングがずれてくる。
こうも出来ないことばかりだと、練習がだんだん嫌になってくる。そのうち、そういえば風呂の掃除を頼まれていたな、とか、部屋がちょっと汚かったな、とか、晩飯の用意を何かしておいてやろうか、とかいろいろなことが気になりだす。
料理も家事も決して嫌いな方ではない。風呂洗いといえば、子供たちに頼めば浴槽だけの掃除だが、私の場合は壁も床も、洗面器や腰掛けも全部洗わないと終わったことにならない。料理の方も、冷蔵庫の中と「簡単おかずのレシピ」を見比べながら、適当にいろいろと仕込みをしだすと、次々と、あれもこれもと考えて、結局3品ぐらい準備してしまう。
別にそれで感謝されるわけでもないのだが、風呂場やトイレや汚れていた部屋がきれいになったり、それなりの料理が出来たりすると、結構充実感がある。
休みの日に好きなことをするのも結構たいへんだ。
気を抜いていると、いつの間にか、こうして集中力がないのを、家事や料理の所為にしてしまう。
よくないなぁ。
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