2013年4月29日月曜日

ゲーム音楽

 私自身はコンピューターゲームというものをほとんどやらない。たまに子供の相手ですることはあるのだが、力の差は歴然。一日にする時間は少なくても毎日続けてやれば上達するのは、ヴァイオリンでもゲームでも同じ。どのボタンを押せばキャラクターがどう動くのかなどということを考える間もなく、瞬間的にキー操作をする子供に、画面で操作方法を確かめてから操作する大人が敵う訳がない。そこで負けん気が強くプライドの高い私の選択肢はふたつにひとつ。ひとつは子供が寝た後で必死に練習して「どうだ」とドヤ顔を見せられるまでゲームにハマること。もうひとつはゲームをしないことだ。私の場合、迷わず後者を選択している。
忙しいねん
ゲームなんかしてる時間ないねん
ということなのだが、妻に言わせると、ヴァイオリンばっかりしてないでちょっとは子供の相手をしてやればいいのに、ということらしく、近所のお父さんがゲームにハマっているのを我が家では肯定的に見らてている。

ただし、肯定的な理由は三者三様
妻 : 放ったらかしといたら旦那がゲームで子供の相手をしてくれる
子供 : ずっとゲームをしていても、お父さんといっしょだということで免責される
私 : 子供を出汁にして自分の好きなことが出来る

 私が子供の頃には「テレビゲーム」というのがあって、テレビの画面上を規則的に動く白い点を、ダイヤルを操作して動かす白い線で追う機械があった。線の形によって「サッカー」とか「テニス」とかというタイトルがついていたが、いまのように、アニメーションでキャラクターが本当にテニスやサッカーをしているようにみえるというのは隔世の感がある。
 そしてこのゲームをしているときに流れる音楽というのが、また凝っている。昔は「ブッ、ピッ、ブッ、ピッ、ブブー」というビープ音だけだったが、いまのは映画音楽並。サントラが出てもいいぐらいなのだが、そこはまた時代が違っていて、いまはネット上にそういう音楽が溢れている。
 先日、バヨ会メンバーからこの曲の楽譜がまわってきた。



こんな哀愁のある曲がゲームのどんな場面で流れているのかと想像しながら弾いてみる。

 これも随分前になるが、「冬のソナタ」という韓国ドラマが流行ったときに、そのテーマ曲のイントロのピアノがきれいだというだけでピアノに挑戦する人がいるというのを聞いたことがある。そういう人にとっては、イントロの2小節が20話近いドラマの全ストーリーを彷彿させる記憶の扉なのだろう。 スターウォーズ、インディージョーンズ、ジブリ、ディズニー・・ 映画音楽もまた、その映画のストーリーやその映画を見た頃の思い出の扉を開けるもの。
 いま毎日ゲームをしている子供や若者が何十年かしてからこのゲーム音楽を聞いたときに開く扉から出てくるのはどんな思い出なのだろうか。

 などと理屈で考えていて弾けないのはゲームと同じ。もっと感覚的に弾けるようにしなければ。後半でヴィオラにも主旋律がまわってくるアレンジになっている。せめてここだけは頑張う。

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