コロナ騒ぎでしばらく出来ていなかったスタジオの発表会が4年ぶりにあった。もともと2年おきに実施されていて、ちょうど前回2021年がコロナ騒ぎでできなくて4年ぶりとなった。今年はスタジオ創設20周年ということで、主催者側としてもどうしてもやりたかったところだと思う。もちろん生徒も大歓迎だ。
出てくる楽器はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのほかに、ピアノ、サックス、クラリネット、マリンバ、ジャズヴォーカルと相変わらず多彩だ。以前はフルートやトランペットもあった。弦楽器はアンサンブルレッスンもあるので、ソロの発表のほかにアンサンブルの発表もある。プログラムを見ると、サックスは打楽器やベースをいっしょにセッションをされているし、マリンバも先生とのコラボあり、ヴォーカルとのコラボありと、楽器だけでなく楽器編成も多彩だ。クラリネットのアンサンブルもある。
クラリネットもアンサンブルをされるんですね。
と訊くと、いや、プログラムみたら、ほかの楽器がいろいろ面白そうなことやっているし、クラリネットもやらなあかんと思って、ということだった。20周年だからという訳ではないが、こうやってみんなちょっとずつ、いろいろ花を添えようとされている。
午前中からステージでのリハーサル。2時開演。まず子供の部があり、それから写真撮影。大人の部は3部構成で、2部と4部が楽器の演奏、3部はジャズヴォーカルという構成。終わったのは6時半という長丁場。
他の楽器をされている方とは、こうして発表会の時にしかお会いしないが、何回か見ているとお人柄もよくわかる(ような気がする)。マリンバを弾かれる高齢の女性の方の演奏(ベートーヴェンのスプリング・ソナタだった)を聴くと、とても柔らかくて、包まれるような感じ、もうひとりのマリンバの男性は、いつもなにか盛り上げてくださる。この方は、さだまさしのファンで、今回は満を持して「北の国から」の挿入歌を弾かれていた。なんでもアレンジにこだわりがあって、プロのアレンジャーにお願いして(もちろんおカネも出されているのだと思う)マリンバ用にアレンジしていただいたのだという。
いつもなら、終わった後に打ち上げがあるのだが、時節柄それはなく、何人かの方を昼食に誘うぐらいしかできなかったが、互いの近況を報告し合いつつ、スタジオへの愛を語り合う。他の楽器の講師の先生も、私のことをよく覚えてくださっていて、何かと気にかけてくださる。本当にこうして発表会ができてよかったと思う。
会場にはこれまでの発表会の写真が掲示されていて、第1回の発表会の写真には、当時まだ3歳だったうちの娘も写っていた。自分の写真を見てもあまり変わり映えはしないが(他人が見れば老けたのかもしれない)、子供の20年は大きい。もうその娘が23歳なのだから。ご夫婦でされておられる小さなスタジオなので、最近では、もういつまで続けられるかわからない、などと仰ることも時々あるのだけれど、生徒としてはいつまでも続けてほしいし、スタジオを続けておられる限りレッスンも続けていこうと思う。
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