アンサンブルのレッスンでは、ここしばらく、Friedrich Schwindlという作曲家(じつは発音もよくわからないのだけれど)のメヌエットを見ていただいている。16小節ほどの短い曲24曲から構成されているものだ。ト長調やニ長調が多いのだが、たまにイ長調やヘ長調もでてくる。
もともとは、ヴァイオリン2声とベースなのだが、ベースのところをヴィオラに代えて弾いている。だからヴィオラは通奏低音で、四分音符が延々と続くフレーズが多い。ト長調だと、ソやレが多くて、ソソソソシレソレソみたな…、ニ長調だったらレとかラとかで、レレレレ#ファラレみたいな…、だいたいそんなフレーズが多くて、ちゃんと楽譜が読めなくても、その辺の音を出しておけばだいたい大丈夫。ところが、それ以外の調になるとよく出てくる音が変わってちょっと戸惑う。
確かにト長調は明るい感じがする。時には崇高なイメージのときもある。ニ長調は確かにキラキラした感じ。ハ長調は元気な感じ。短調でも、イ短調は悲しい、ニ短調は何だか深刻な感じがする。
しかし、正直に言うと色のイメージはなかった。うちの先生だけでなく、音楽をやっている人は音から色が見えてくるようなのだが、私の場合、明るいのが赤でキラキラしているのがオレンジ、柔らかいのが水色、というのはいまひとつピンとこない。強いて曲想を色で表そうとすると、クラスの人気者でリーダー的なのが赤、スポーツ系のクラブに入って元気なのがオレンジ、おっとりしているのが黄色、生徒会長が水色で図書委員が緑、などという、ひと昔前のプリキュアのイメージしか出てこないのだが。
たぶんだけど、それぞれの調性で、主音のひとつ上が上主音、その上が中音、そのあと下属音,属音,下中音,導音ときて、また主音というのがそれぞれあるのだけど、弦楽器だと、よく響く音とあまり響かない音があって、この7つの音のうちどれがより響きやすいかによって、その調性の曲想が決まるんだと思う。なんかこれ、深みにはまって行きそうだし、何処まで行っても理解不能のような気がするので、先生が仰る通り、ト長調は赤ということにしておこう。
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