2017年5月15日月曜日

一刀両断に解決

 軽い気持ちで「出ますよ」といったロビーコンサートが、結構、重い。
 弾ける曲だけ弾けばいいのだが、しばらくの間、毎週の練習でもこのロビコンの曲を練習するようだし、どうせおカネ払って会場まで行くのだから、少しでもたくさん弾く方がいい。そうなると、これから毎週、1週間ごとに1曲、仕上げるようなペースになってくる。ま、どこまで出来るかはわからないが、それぐらいのつもりで出来るところまでやろうということで、今週はこの曲だ。




邦訳すると
「ゴルディアスの解かれた結び目」
とかいうらしい。

むかしむかし、争いの絶えない国があって、王様の跡取りがいなくなってしまったので、神様に「どうしたらいいですか」と聞いたら、「もうすぐ預言者の前に牛車に乗った男が現れるので、そいつを王様にしろ」というお告げがあった。「ホンマかいな」とみんなが思っているところに、ゴルディアスという貧しい農民が牛車に乗って現れたので、「ほな、お前、王様な」ということになった。
ゴルディアスは、王様になったら早速、ゴルディオンという街を作って、そこの宮殿に自分が王様になった切っ掛けとなった牛車を、これでもかというぐらい、かっちんかっちんに括り付けて、「もし、これほどいたやつがいたら、そいつはアジアの王様な」と言い残した。言うだけあって、なかなかそれをほどくやつはおらへんかったけど、あの有名なアレキサンドロス大王がここにきた時に、そいつを「えいっ」と剣で切って一件落着。
そんなことで、Gordian Knot と言えばなかなか解けない難題。Cut a Gordian Knot と言えば、一刀両断に問題を解く、という意味らしい。

<参考文献>
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴルディアスの結び目
http://eow.alc.co.jp/search?q=gordian+knot

 なんか、高校の英語の時間と漢文の時間を混ぜたみたいな話だ。それに「ゴルディアス」という固有名詞も日本人には馴染みがなくて覚えにくい。曲名が言えないと練習もままならないので、アンサンブルのみなさんは
紐ほどくやつ
といっておられる。これで難しい問題は解決だ。
ただし、弾けるかどうかという問題はまた別で、こっちは「えいっ」とはいかない。

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