2015年11月19日木曜日

再びセヴシック

 近況を報告しようと思ってブログの更新画面を開けると、たまたま10000ページビューだったので、もっぱらそのことだけの記事で終わってしまった。
 アンサンブルの本番までは、いつもの練習もアンサンブルの曲が中心。自分には難易度の高い曲だったし、弾けないと迷惑も掛かる。だけど弾きたいという思いが強くて、とにかく練習の毎日。ほぼ毎日といっていい頻度で朝練をしたり、休みの日は家に誰もいない時間を見計らって練習したりしていたのだが、本番が終わってしまうと練習のネタがなくなってしまった。本番までは、終わったあとのことを考える余裕なんかなかったからだ。

 本番が終わるといつものことなのだが、基礎練習をする必要性を痛感する。それで、本番後、最初のレッスンのときに、以前見ていただいていて最後まで行けていないクロイツェルを、ト音記号でハ長調の楽譜を見ながら5度下のヘ長調でヴィオラで弾くところを見ていただいた。

※ヴィオラやっている人にはすぐわかると思うのですが、分からないときはもう一度読んで、それでもわからないときはスルーしてください。

その時、先生から、左手の小指を巻いてしまうことについて、ぜひ巻かないようにしてください、というご指導があった。なんでも、先生も大学生になるまで小指を巻いていたのを治した経験があるそうだ。その話を聞いて、なんでも小さい時からやっているのと大人になってから始めたことの差にしてしまってはいけないと思った。大人になってからでも努力すれば出来る。それにそこを治せばいろんな曲が弾きやすいはず。それも前から思っていたのだが、改めて先生からもそう言われたので、腰を据えて取り組むことにした。

 まず試みたのはクロイツェル。音程は二の次で、小指を離しているときにその小指を指板の上に浮かしておくことに重きをおいて練習する。何箇所か、意識していても小指を巻いてしまうところがあることが分かる。
 そこで日常生活から体質改善を図ることにした。ちょっとでも時間があれば、小指と薬指を独立させて動かす訓練をする。寝るときは小指だけを折った状態で左手を枕の下に入れて寝る、なんてことも試みた。

 こういうものは短期的に変わるものではない。次のレッスンのときも相変わらずだったのだが、先生にどうやって治したのか聞いてみることにした。

そりゃ意識して練習するしかないですよ
小指だけ折って枕の下に入れて寝るとか、
そんなことしても治らないです。

と、こっちからいう前にばっさり言われたので、日常生活改善プログラムは中止。

 そのあとから、クロイツェルではなくセヴシックで練習するようにした。こっちの方が純粋に運指練習が出来る。D線(ヴィオラの場合は第2線)で練習するのだが、どうしても小指を巻いてしまうところは小指でA線(第1線)を押さえておくことにした。浮かせるのは難しいが、押さえておくことはできる。その状態で薬指や中指を自由に動かせれば、かなり体質改善になるはずだ。

 本番以降、朝練も2日に1回ぐらいに減っているが、そのうち10分ぐらいはこの練習をするようにした。成果は・・・・ まだ目に見えてこないが、これもアハ体験みたいに、小さな変化が重なっていつかは出来るようになるかもしれない。

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