小学校の頃に、先生が産休に入られるときに新しい先生が来られるのをドキドキして待っていた経験はないだろうか。新しい先生のレッスンが始まるまでというのは、その時とおんなじような気分で、なんとなく心が落ち着かないものだ。
その待ちに待ったレッスンがやっと始まった。
芸大に通う学生さんということだが、見た目、やっぱり若い。
私のように、これぐらいの娘がいても不思議ではない年齢になってしまったおっちゃんばっかりの相手をさせるのが申し訳ないぐらい若い。産休教員というよりも、教育実習生のような感じだ。
先生がんばってね
って言いたくなるぐらい若い。だから良かったとか、だからどうだという訳ではないが、とにかく若い。
っと、ちょっと若い、若いと言い過ぎたが、とにかくレッスンが始まった。
5日ほど前に決めていたように、ドッペルを弾いて聴いてもらう。5日前に思い出したものだから、そんな初対面の人に聞かせるようなものではないのだが、ここで上手に弾いてドヤ顔しても意味がないので、とにかく弾く。途中、セカンドがソロで休符になるところがあって、そこでひと区切りつくのだが、
最後まで弾いていいですか
といったら、
どうぞ
ということだったので、遠慮恥じらいなく最後まで弾いた。
どっから、どう指導していいかわからず、戸惑っておられる様子。
ま、そりゃそうでしょう。
おとがくさん、この曲、ムリですよ
とは思っていても言えず、「どのツラさげてこの曲弾くねん」とも言えず、
ガハハハハハ…
と笑うこともできず・・・
まず、姿勢からですね。
速く弾けないときはゆっくり無理ぜず、誤魔化さず。
下降音階のときは次の指も指板に載せて。
なんてご指導をいただいて、次回からはクロイツェルをやることになった。
あぁドッペルはいずこへ
ま、しかし、基礎がちゃんとなっていないことも前から気になっていたことだし、何か「この曲」と決めてそればっかり練習してやっと弾けるというのではなくて、例え簡単な曲であったとしても
これぐらいのレベルなら弾ける
という「自分のレベル」が欲しいとも思っていたところだ。
クロイツェルに関しては、買ったら譜読みするだけ。弾くのは次回からという
コソ練禁止令
も出た。なんか、レッスンって感じだ。クロイツェル以外は弾いてもいいとことだったので。しばらくは好きな曲を弾き散らかすか・・・。
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