満身創痍とはやや大袈裟かもしれないが、どちらかというとネガティブなことの多かった1年だった。ヴィオラを弾いていてよかった、と思うことよりも、思い通りにいかなかったり、つまらないことに煩わされることも多かった1年だった。
それでも、いちおうヴィオラは続けているし、このブログも続けているので、年始に建てた1年の目標は達成できたとは言えるのだが。
この1年、ヴィオラに関して起きた出来事をこのブログを読み返して振り返ってみると、6月ぐらいまでは、まずまず楽しくやっていたように思う。秋に予定されていた楽団の定期演奏会に向けて、モーツアルトやらヴィヴァルディやら、けっこう気に入っている曲で、少し難しいけれど、ちょっとがんばれば弾けるかも、という頃合いのよい目標に向けて練習を重ねていたし、4月にはスタジオで教えていただいている先生のところの発表会にも出させていただいて、いろいろ技術的には課題はあったものの、いちおうそれなりには弾けたし、8月にはスタジオの発表会があるので、それを目指してクラリネットやマリンバを弾く方との共演で「出し物」を出す準備もしていた。
つまずきの始まりはこの出し物。弦カルの「宇宙戦艦ヤマト」を変則三重奏用にアレンジして、それぞれが練習をしていたのだが、そのうちの一人が戦線から離脱。ヤマトが撃沈してしまう。それで、あわててソロの発表をすることになり、テレマンのヴィオラコンチェルトを準備したのだが、これは本番で撃沈。さらに秋に予定されていた楽団の定期演奏会が、指揮者の体調不良で中止になり、その後はいろいろ煩わしいことがあって、楽団自体は続いているのだが、自分はしばらくは休団。もちろん、ヴィオラを弾いていてよかったと思えるようなこともあったけれど、手放しで「いい1年だったなぁ」と振り返ることができるような1年ではなかった。
それでも年末までこうしてヴィオラを続けることができた。8月の発表会も、ソロは撃沈だったが、アンサンブルの方は練習以上の演奏が出来た。そのアンサンブルのレッスンは発表会のあとも続いているし、来年の発表会に向けて練習も続いている。楽団を休むことにしたので、少し時間にも余裕ができて、カイザーだとかセヴシックなんかを始めたりもした。
こんなふうにいろいろあったのだが、振り返ってみれば、ヴィオラは続けていてよかった、と言えるだろう。来年も、自分の身の丈に合わせて、ヴィオラを、細く長く続けていこうと思う。