前の記事で、発表会のソロの演奏がボロボロだった話を書いたが、この発表会では、ほかに弦カルの発表もした。普段から弦カルでレッスンを受けているメンバーで、4月から、発表会を目指して練習をしてきた。身内の不幸があって葬儀の日程が発表会と重なるかもしれないという時は、ソロの発表以上に、こっちの発表の方が気になった。ソロは、自分の都合で自分が発表できないだけなのだが、合奏となると他の方にも迷惑をかける。1パート一人しかいないので、誰も欠けるわけにはいかない。もちろん、葬儀といえば誰も文句は言えないが、それだけに申し訳がない。
結果としては、葬儀は前日に終わって、無事に発表会に出られたし、弦カルの演奏もできた。他のメンバーに葬儀の話はいっさいしなかったが、いっしょに演奏していると、どこか精神的にも支えてもらっているようで、演奏以外のことは何も気にしないで演奏することが出来た。
こちらの発表に関しては、7月になってから、自主トレと称して、4人で練習したりもしていたし、直前のレッスンでは、かなりのレベルに仕上げることが出来た。本番に向けて、だいぶ「温まってきた」状態だった。
それにしても、本番の演奏は、それまでのどの演奏よりもレベルが高かったと思う。
やはり、それまでにしっかりと練習をして、自信をもって舞台に載れる、ということだとか、メンバー同士の信頼だとか、そういったものが人格を作るのだと思う。
野球の試合で、味方のエラーから調子が崩れ、フォアボールだとかホームランだとかでどんどん失点するようなことがある。反対に、絶体絶命のピンチをファインプレーで切り抜けたことから、チームの雰囲気が盛り上がり、大量得点に結びつくこともある。演奏も同じで、何かが上手い方向に回り始めるとどんどんいい方向にことが進む一方で、何か躓くとどんどん泥沼にはまっていく。今回の発表会はそんな発表会だったように思う。
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