正月休みは終わっているけれど、まだなんとなくお正月の空気が漂う3連休の初日に、さっそく今年最初のレッスンがあった。新年のあいさつが終わって、先生から、忘年会はどうだったというご質問。年が明けても覚えていてくださったんだ。
だいぶ上手になりましたね、っていわれました。
いや、そうじゃないんですけどねぇ。
これには先生も苦笑。「でも、そういうストレートな感想、大事ですよ。」と先生の仰ることも比較的ストレートなんですけど…。ま、しかし、いちおうは褒められているので、それはそれで素直に受け取って、練習すれば、かなりヘタッピだったものでも多少は進歩するんだと思って、今年も練習に励むしかない。少なくとも、「去年の方が良かったですね」と言われないように。
さてさて、去年の最後のレッスンで「発表会はもう少しテンポのある曲の方がいいですね」と仰っておられたので、そういうのを選んで練習してきた。
テレマンです。
というと、「また、そんな難しいのを持ってきて~」と言葉にはされないけれど、そういう反応。いや先生、そういうのがいいと仰ったじゃないですか。ともあれ、いちおうレッスンで診てもらうことを念頭に、多少の(いやだいぶ)練習はしてきた。その成果や如何に?
まず緩楽章の第1楽章。
なんか「のーん」って感じですね
曲の盛り上がりとか、ストーリーとか、そういうのがなくて、ただ「だらー」と弾いた感じ。お、先生、音楽性について仰っておられるじゃないですか、と思ったのだけど、そういうこともでもなさそう。緩楽章でのご指摘は
弓の配分を考えましょう
ということだった。音程だとか他にもいろいろあるのだけれど、弓の配分は最初に考えておかないと、あとでそれを直すことが出来ない。アヴェ・マリアのときは、弓にチョークで印をつけて、その印を見ながら弾いたりしていたものだが、そのうちそんな印を見ることはなくなった。見なくてもちゃんと配分できるようになったのかどうかは定かではないが、それと同じことをせよ、ということのようだ。
第2楽章は有名なのだが、ある理由でやめた。発表会は持ち時間が5分ほどなので、テレマンだったら楽章2つぐらいが限界。第1楽章は緩楽章で第2楽章は急楽章だから、この組み合わせでもよかったのだが、第2楽章は、ヴィオラのソロが弾き終わってからしばらく伴奏が続くので、そのあいだ、どんな顔してステージに立っていたらいいかよくわからない。聴いていても「あれ、いまので終わり?」って感じになりそうだ。それで、同じ急楽章で第4楽章を弾こうと思っている。これは最後の楽章だから「はい、ここで終わりね」って感じでちゃんと終わる。
ともあれ、弾いてみた。だいぶゆっくりだ。メトロノームと格闘してきただけに、明らかにリズムがおかしいというところはなかった。だけど、聴いている先生の顔は冴えない。前半を弾いたら「もう言うことはいつもいっしょなんだから~」という雰囲気が伝わってくる。
おとがくさん、いつもそうなんですけど
弓をちゃんと置いてから
弾かないから、それで8割ぐらい損していますよ。
それで8割も失っていたのか。じゃ、いつも言われていたリズムだとか音程だとか、全部完璧にしても20点しか取れないじゃん。
弓をちゃんと置いてから弾き始めないから、いつから弾き始めたのかが分からない。いつから弾き始めたのかが分からないので、リズムがあっているのかどうかわからない。つまり間違っているように聞こえる。特に移弦のときに、弓が流れているみたいで、そこでリズムが崩れてしまう。それに、どこから弾き始めたのか分からないので、弓の配分もいい加減になる。
打開策としては、開放弦で練習すること。
練習の最初の5分は開放弦、なんてことも考えたのだが、時間で区切るのではなくて、ここまでできたらフィンガリングをつける、みたいにやらないとダメとのお達し。
今年もまた言われることはいっしょなんだが、いつもより気になったので、カラオケボックスで練習。音の出る瞬間を意識しながら弓を動かしてみると、いままでのだらだらした感じがなくなって、なんかきびきびした感じに聞こえてくる。
もしかするとこういうことかもしれない
でも違うかもしれない
とりあえず、次のレッスンまではこれで練習してみるか…
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