セレナードの定義のひとつは「慕情を捧げる女性の窓辺で男性が歌う愛の歌」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説 https://kotobank.jp/word/セレナード-87906 2017.7.8アクセス) 今回の演奏は弦楽合奏だけれど、おそらく、そういう状況をイメージできるような演奏をするべきなのだろう。「発表会」なら「上手に弾けたね」って褒めてもらえたらいいのだが、今回は「演奏会」で弾くのだから、聴いている人にそういうイメージを持ってもらって、ロマンティックな気持ちになってもらうことが目標だ。
いまのところ、とにかく必死で楽譜を追いかけているので、先生から「もっと力を抜いて」というようなことを、1日に1回は必ず言われる。確かに、そんな肩肘張った演奏ではロマンティックな気持ちにはならない。慕情を捧げる女性の窓辺に行って、「今日はチューしな」みたいな余計な力が入ってしまうと、たいがいは上手くいかない。
ここはやはりイメージが大事だ。
演奏会当日は大学生もエキストラで入るのだが、この曲だけは「大人」がしっかりイメージを作って若いのをリードするぐらいの気持ちでないといけない。窓辺に立つ女性も、AKBとかエビ中のメンバーではなくて、もう少し年長で、ドレスアップした女性をイメージして、その人に想いを伝えるつもりで弾く。
そう、例えば綾瀬はるかのような、それも、爽健美茶やジャイアントコーンのCMにでてくるような綾瀬はるかではなくて、sk-Ⅱだとか、SEIKO LukiaのCMみたいに、スリットのあるドレスに身を包み、ホールのテラス席から物憂げな表情でこちらを見ている綾瀬はるかのイメージだ。
その綾瀬はるかをロマンティックな気持ちにさせて、
今夜は特別な日にしたい
と思わせる。
ぐへへ…
そりゃ、力が入るわ。
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