いつもレッスンを受けているスタジオでは、今月、子供の発表会があって、子供たちはもはや臨戦モード。曲も仕上がり前という感じで、いかにステージ映えよく弾くかとか、ピアノとどう合わせるかとか、レッスンには関係ないがどんな衣装で出るかとか、それぞれの家庭で「ことしの10大ニュース」にランクインされるべく、着々と準備が進んでいる。こうなると大人は二の次。いつもレッスンしていただいている先生は平日のレッスンになってしまった。それで「今月はレッスンなし」というのもどうかと気を遣っていただいて、もう一人の先生にレッスンを見ていただくことになった。いつもの先生より年配で、多分、私よりも年上。初めての生徒相手にどっしり落ち着いてレッスンをしてくださる。
別の先生のレッスンだということは前もって聞いていた。たぶん、最初に、「普段はどんなレッスンなのですか」ということを聞かれると予想していたのだが、これにはどう答えようかと決めあぐんでいた。このブログをご覧いただいている方には既に既知のことだが、とにかくアンサンブルが始まって以来、アンサンブルの曲に追われて余裕がない。レッスンンはレッスンでレッスンの曲をしてもらおうと思っていたのだが、もはやそういうつもりがどっかに行ってしまってはや2ヶ月になる。先々週はロビーコンサートもあって、少々無茶なことになってもいたので猶更だ。そんなことを言えるはずもない。
ところでアンサンブルの方は、ロビーコンサートが終わってちょっと一息というところ。しばらく定期演奏会の曲の練習ができていないので、はやく気持ちを切り替えてというところなのだが、そうすぐに切り替わるものでもない。
それで、レッスンの2時間ほど前に急に思い立って、『ヴィオラ名曲31選』から、シューベルトの「アヴェ・マリア」を練習し始めた。付け焼刃なので、せめて最後まで弾けるようにと、イタリア語のふりがな(ドレミのことね)だとか、アラビア語のふりがな(指番号ね)を色付きで書き込んでいく。
レッスンの最初は、「どうしてヴィオラを」という質問から始まった。これは語り始めると長いのだが、短縮ヴァージョンで説明。それからレッスンの話になったのだが、ヴィオラの教則本をもっているかということを仰る。ヴィオラの教則本と聞けば『篠崎ヴィオラ教則本』だとか『あたらしいヴィオラ教則本』だとかを思い浮かべるのだが、いずれもこの世に実在しない。『スズキヴィオラスクール』はあるようだ。ネットで探すといくつかはあるようだが、はたしてどれがいいのか。
この話ばかりしていても時間がたつばかりなので、付け焼刃でもなんでも、さっきの「アヴェ・マリア」を聞いてもらうことにした。「まあ、なんて下手くそ」と思われたに違いないが、下手なので変に上手と思われない方がいい。突拍子もなく高度な宿題が出たりすると大変だ。
結局、今日のレッスンでは、あらかじめ考えていったフィンガリングをいろいろと訂正していただいた。この訂正したフィンガリングで次回までにもう少し練習。「小指は苦手そうですね」と図星を突かれ、少しずつでいいから小指を使ったフィンガリングの練習をしないさいということになった。
そういえばセヴシックも最近、サボり気味だ。
全体的に、アンサンブルに傾倒しすぎなところを反省させられるレッスンだった。
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