2014年6月2日月曜日
元気の出るアマオケ演奏会
今週は、アマチュアアンサンブルの演奏会を聴くために、少し遠くの街まで行った。私の住んでいる町からこの街までは電車で2時間ほどの距離。ちょっとした旅行気分だ。簡単に行ける距離ではないのだが、このアンサンブルの演奏を聴くと元気が出る。
アマチュアなので、それぞれ仕事や家庭の事情を持っておられて、その中で、貴重な時間を割いて練習をされているのに違いない。練習だけではなく、コンサートの準備もなかなかたいへんなことだと思う。そういういろいろなことを、どれひとつ中途半端にしないで、しっかり取り組んでおられるのが、演奏を聴いているとよく分かる。
ステージにいる人数だけで出しているとは思えない、すごい音量がでているし、音質もクリアだし、それに雰囲気がいい。
最初のステージは、ヴィヴァルディの「調和の霊感」から10番、4つのヴァイオリンのための協奏曲。お目当ての方が(いや変な意味じゃないですよ)、このステージでファーストヴァイオリンのソロを張られる。このステージのために用意されたという濃緑のシックなドレスで登場。他のソリストも、偶々かもしれないが全員女性だ。
それを見て、ついこの前に読了した小説(「ピエタ」大島真寿美)に描かれている情景を思い浮かべながら、この曲がベネツィアのピエタ修道院で、「合奏・合唱の少女たち」によって初めて演奏された時に思いを馳せる。17世紀イタリアの貴族にでもなったようなぜいたくな時間だ。
ご本人は「最後、音、外しちゃって・・」と謙遜されていたが、そんなのは全然平気で、むしろ、「さ、弾くわよ」っていう漢気のようなものがステージから伝わってくる。聴き終わってみて、この曲を初めて聴いた人はさぞ腰を抜かしただろう、とか、いやきっと今の自分のように軽い興奮状態になっていたに違いないとか、そんな想像が出来ることこそライブの醍醐味じゃないかと思う。
自分もいつか、こんなアンサンブルで演奏する日が来ないものだろうか。
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