2013年2月5日火曜日

父の練習時間は・・

 娘のヴァイオリンの練習がなかなか続かないという愚痴をこぼしたが、それもそのはず。娘のやっているのは開放弦と1指だけ。順調に練習すれば、2~3回繰り返したところで10分と掛からない。これを延々30分も練習するのは苦痛だ。上手くいかなければ尚更苦痛で、いやそれを苦痛と感じさせずに出来るまでやるのが大切なのだが、なかなかそういうのも難しい。

 一方で父はどうか。
 ヴァイオリンの練習の時に持ち出す鞄には、いつもクラシックの名曲たちの楽譜が入れられている。どの曲も、プロのCDなどにも収録されている名曲ばかりで、CDなら3~5分、私の演奏なら5~10分ぐらいの大曲ばかり。そればヴァイオリンだけで6曲と、その上にヴィオラが5曲ほどあるから、ちゃんと弾けば通して弾くだけで2時間ほどになる。ところが、どれ一つとしてまともに最初から最後まで通せるものがない。
今日はまず手始めにカノンから
などとパッヘルベルのカノンをやってみる。前にレッスンで見ていただいているし、何度もバヨ会で弾いたこともあるので甘く見ているのだが、それが甘くない。すっかり指がマヒしていて、とにかく弾けない。弾けなくなったらそこばかり繰り返して練習するのだけれど、いつまでやっても弾けないから、飽きてきて次のフレーズに移る。そしてしばらく弾くのだけれど、また弾けないフレーズが出てきて、そこを繰り返して、弾けないとなるや、もう続ける気力がなくなってしまう。じゃ、次はこの前の発表会で弾いたばかりのシャコンヌ、それもダメなら前の発表会で弾いたAllaRusticaと、次々に曲を替えて練習するのだが、どれも最後まで弾けない。そして、ついに嫌になって止める。というのがいつものパターン。
 たとえ10分でも、決められた課題を最後まで弾ききる娘の方が偉いと言えば偉い。


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