一方で父はどうか。
ヴァイオリンの練習の時に持ち出す鞄には、いつもクラシックの名曲たちの楽譜が入れられている。どの曲も、プロのCDなどにも収録されている名曲ばかりで、CDなら3~5分、私の演奏なら5~10分ぐらいの大曲ばかり。そればヴァイオリンだけで6曲と、その上にヴィオラが5曲ほどあるから、ちゃんと弾けば通して弾くだけで2時間ほどになる。ところが、どれ一つとしてまともに最初から最後まで通せるものがない。
今日はまず手始めにカノンから
などとパッヘルベルのカノンをやってみる。前にレッスンで見ていただいているし、何度もバヨ会で弾いたこともあるので甘く見ているのだが、それが甘くない。すっかり指がマヒしていて、とにかく弾けない。弾けなくなったらそこばかり繰り返して練習するのだけれど、いつまでやっても弾けないから、飽きてきて次のフレーズに移る。そしてしばらく弾くのだけれど、また弾けないフレーズが出てきて、そこを繰り返して、弾けないとなるや、もう続ける気力がなくなってしまう。じゃ、次はこの前の発表会で弾いたばかりのシャコンヌ、それもダメなら前の発表会で弾いたAllaRusticaと、次々に曲を替えて練習するのだが、どれも最後まで弾けない。そして、ついに嫌になって止める。というのがいつものパターン。
たとえ10分でも、決められた課題を最後まで弾ききる娘の方が偉いと言えば偉い。
0 件のコメント:
コメントを投稿