今日はレッスンの日というのに娘はぜんぜん練習をしない。父は夜中にこっそり出掛けてカラオケボックスで練習をしたりするのだが、子供を夜中にそういうところに連れて行くわけにもいかず、昼間は昼間で練習しにくい雰囲気がある。
ま、しかし今日はレッスン当日。さすがに練習するなとは言わないだろうと思っていた朝食のあと
娘 : あぁ~、どうしよう、宿題。ヴァイオリンの練習もしなあかんし、スタジオでやろうかな。
母 : あか~ん、先に宿題しなさい。
父 : え~やん、スタジオでやる方が集中できるんやろ。さき練習しよっ。
この会話で娘のテンションは一気に低下。
もともと、この宿題というのが曲者だ。一般的には宿題は先にやっておくべきもので、そもそも日曜日にまで残っているのは良くないことなのだが、娘の場合、この宿題というのが半端なく多い。学校から帰ってすぐに宿題を始めて、やっと晩ご飯までに終わるかどうかというぐらいの量が出ている。なんでも、クラスで授業中に騒いでいる子供がいたり、いうことを聞かない子供がいたりすると、「罰」として、全員に連帯責任で宿題がだされるらしい。しかも、内容は親が見ても子供が見ても、手間がかかるだけで中身の伴わないものが多いうえに、きちんと採点をしている様子もない。参観日に行った母親の話では、黒板の半分ぐらいが宿題忘れをした子供の名前で占められているらしいが、毎日やっていてもこれだけの負担になるものを、子供が忘れていたのか、出来なかったのか、サボっていたのか、他の事情があるのかは別にして、1日分のノルマが余計に重なるようなことがあれば、もはやそのノルマを果たすのは不可能で、宿題忘れが常態化するのは目に見えているのだが、そうすると今度は宿題をしてこない子供が多いと言って罰の宿題が出されるという。子供から聞く話なので、すべてを「そうか、そうか」と聞くわけにもいかないが、本人はこれで相当、学習意欲を殺がれている様子だ。スタジオで宿題をするというのは、父子でスタジオに行って、私がレッスンを受けている間、することがないので事務室で宿題をしていることを言っている。本当にすることがないので集中して勉強ができるようだ。宿題がない時はゲームに興じたりしていることもあるが、45分は結構長い時間だ。先に宿題をしていたら練習時間がなくなるばかりか、私がレッスンを受けている間はゲームの時間になる。そんなことをいろいろ娘なりに考えた今日の行動計画を母親に鼻から否定され、父の誘いもどこか「練習しなさい」という強制に聞える。これではテンションが上がるはずもない。
娘 : もういやや~。練習したらいいんやろ、はいはい。
二階から聞こえる投げやりなヴァイオリンの音。妻は、いつも娘が宿題でイライラしているということを訴え出すので、それはそれで聞いてやらないと家庭の平和が維持できない。
しばらくして、二階から降りてきた娘。何もやりたくないと言い出す。お昼に某ハンバーガーショップに行こうかと提案しても「食べたくない」というぐらいだから、かなりテンションが下がっている。
娘 : なぁなぁ、もうヴァイオリン辞めたい。
父 : へぇ、でも今日は行こ。
娘 : ・・・・
父 : 何て言って辞めるの。だんだん行かないようになって、いつの間にか辞めるの。
娘 : 来月から月1回だけにする
月1回は行きたいのか・・。ま、それもいいかもしれない。
昼からは、ミュートをつけて練習をした。そのうち娘のご機嫌も直って、「いっしょに練習しよう」と言ってくるのではないかと期待していたら、ノックの音があって、娘ではなく妻が来た。
母 : お姉ちゃんが明日から中間テストなんやから、ちょっと静かにしたげよし。
あぁもう最悪。リビングに降りると、娘が「ちっとも練習できていない」と言い出すのだが、もはや家の中で練習することは出来ない。結局、ほとんど練習をしないままレッスンに行くことになった。
この話、ちゃんと続きがあって、結局、続けることになるのだが、今日は記事が長くなったのでここまで。続きは気が向いたら書きます。
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