2019年1月12日土曜日

弾き初め、初レッスン

 今年はゆっくりと、なんて記事で始まった一年。正月三箇日はケースを開けることもなく、4日になってやっと弾き初め。1時間ほど、セヴシックやら音階やら移弦の練習やらの基礎練習をやった。そうそう、「ゆっくりと」ではなく「じっくりと」練習。その後は3日に1回ぐらい、それも1回30分ぐらいの練習しかしていなくて迎えた初レッスン。さて、どうなることかと思ったのだが、移弦に関しては、じっくりと練習した甲斐があった。
 この移弦の練習はセヴシック1巻の11番を教材にしている。ヴァイオリンだと、レラレラミラミラ…、ヴィオラの場合は5度下で、ソレソレラレラレ…とひたすら移弦を続ける。画像の下の方にヴァリエーションが示されているが、2音づつスラーにしたり4音づつにしたりと、スラーの付け方でいろんな練習をする。不思議なもので、先生にお手本を示してもらうと、こんなものでもモーツアルトみたいに聞こえるのだが、私が弾くとこれが、バタバタバタバタ…と聞こえてしまっていた。

 先生曰く。
肘で移弦するのではなく、
手首を柔らかく動かして移弦する。
 これを練習しましょう、と言われたときは、移弦の練習だとしか思わなかったが、今日言われて見ると、なるほど画像の右上のところに「右手首の練習」って書いてある。右手首を柔らかく使うエクササイズだったのだ。

 移弦は練習の成果もあって割とスムーズにできるようになった。弓を返すところ、特に上げ弓から下げ弓に返すところで手首が固いとか、弓を返した後の音が出始めるまでのところに時間がかかってリズムが乱れてしまうとか、長いスラーになるとリズムがグダグダになるとか、まだまだ課題はあるが、3日に1回の練習の成果としてはまずまず。

 それで気をよくした訳ではないが、次はアルペジオの練習。これは実際の曲を使う。テレマンのヴィオラ協奏曲ト長調第2楽章の中にアルペジオが続くフレーズがあるので、そこを弾く。このとき、移弦しても左手の指をあまり弦から離さないで、すぐに弦を押さえられる場所に待機させておくというのが、去年から課題になっていた。
 これを克服するには、1指から4指まで(当面は3指まで)をいろんな形で押さえた状態にして、順番に指を弦から離す練習をせよとのこと。ふつう、音を出す練習なら、押さえる指を順番に出す練習をするのだが、それとは逆で、離す指を順番に引っ込める練習だ。これなら音が出ないので夜中でも練習できる…のだが…。

 その続きで、この曲を最初から弾かせてもらう。実際に曲を弾いてみると、当然ながら移弦もあるし、アルペジオもある。さっきまでやっていた移弦の練習がそこでちゃんと活かされているか…なんてことは全然気にせずに弾いていると、
そこ、さっき練習したのと同じパターンの移弦ですよね
なるほど、そこは手首を柔らかく、なんていうことを少し意識するだけで音が変わる。
 まだまだ先は長いな。

2019年1月1日火曜日

今年はゆっくりと

 あけましておめでとうございます。
 毎年、新年を迎えると、今年の目標とやらを書くのが、このブログの恒例となっています。昨年の正月に掲げた目標は「年末まで続けること」と「愉しむこと」。そしてこのブログを半月に一度は更新することでした。さてそれは達成できたのでしょうか。そして、今年の目標は。

 最近、テレビを見ていても、コマーシャルの前にこうして気を持たせる演出にイライラすることが多い。特に年末年始なんかはそういう傾向が強くなる。それでも、別に見たいテレビ番組がある訳でもないから、ただなんとなくだらだらと見ているけど、このブログの場合は、最初のパラグラフで半分ぐらいの人が離れていっているだろう。半分と言っても、多く見積もって3人ぐらいかもしれない。

 ともあれ、ブログを半月に一度更新する目標は、とにかく達成。昨年1年間で45記事を書いているので、1カ月平均3~4記事は書いたことになる。内容はウダウダなんだけど、読み返せば、反省点もわかるし、その反省を踏まえて今年の目標も立てやすい。

 技芸的な上達はといえば、牛の歩みほどの進歩もあっただろうか、といった感じ。2月に移弦や弓を返すところでリズムが乱れるということを記事に書いているが、これはまさに12月のレッスンで課題になったことと同じ。いつも先生からは「だいぶ良くなりましたねぇ」とお褒めいただくのだが、ホントに良くなっているのだか。
 しかし、8月の発表会は、まずまず納得のいく演奏ができた。自分では、先生のリサイタルを見たことが成功の一番の要因だとおもう。先生が音楽に何を求めておられるのかがステージから伝わってくる。きっと普段のレッスンでもそれを仰っておられるのだと思うが、理解力がない生徒なので、言葉では「ちゃんと練習しないといけない」と分かっていても、本当のところは分かっていなかった。「間違えたところは10回続けて間違わずに弾けるまで練習する」。先生は100回されるそうだ。その答えがこれか。先生のストイックさがステージから伝わってくる。
 そして、12月には、以前にお世話になった先生が近くの公民館で演奏をされた。楽しかったレッスンが蘇ってくる。その楽しさと、さっきのストイックさが、何の矛盾もなく自分の中で溶け合ったような1年だった。8月からは先生が代わって、特に10月以降は基礎練習に重きを置いてレッスンを受けているけれど、この基礎練習が大事なんだということが、言葉だけでなく、もう少し深い意味で分かってきたように思う。自分の経験で、その大切さが分かればいいのだが、そこは今年の目標かもしれない。

 こうして年末まで続けることはできた。
 あと、楽しむ方に関しては、発表会の余興やら、アンサンブルの定期演奏会では、プログラムの曲紹介を全部書いたりとか、とにかくヴィオラを弾いているからこその楽しみをいくつも経験させてもらった。他の生徒さん、アンサンブルの他のメンバーに申し訳ないほど楽しませてもらった。

 今年は、去年、実感したように思っている、ストイックさと楽しさの両立を、実践の中で実感していけるような年にしたい。とはいっても、まずは練習時間と練習場所の確保なんだが、短い練習時間でも課題を明確にして練習すれば、それなりに成果はでるかもしれないし、時間がない、場所がないをいつまでも言い訳にしないような練習をしていこうと思う。