2018年6月24日日曜日

ちゃんとした「譜読み」を目指して

 いつものスタジオの発表会まであと2ヶ月。まだ先と思っていたものがかなり近づいてきた。曲は1曲(第1楽章と第4楽章なので「2曲」という捉え方もできるが)だけだし、ほぼ暗譜もできている。ただ、この「ほぼ」というのが曲者だ。
 レッスンでは、たいてい、最初に、この曲を最初から最後まで通して弾くように指示がある。そういうときにちゃんと通せない。レッスンでちゃんと通せないものが本番で通るはずがないのだが、どれだけ練習してもちゃんと通せないのだ。これは練習しているときも一緒で、「よし、最初から最後まで通すぞ」と勢い込んで弾き始めるのだけれど、必ず途中で引っかかる。アンサンブルのときの癖で、そういうときには頭の中でリズムだけとって先に進もうとする。それができれば、甘々基準ではあるけれど、「いちおう最後まで通った」ということになる。頭の中にリズムが描けなかったり、描けていても戻れなかったりすると、しばらく前まで戻ってそこを弾き直す。先生によると
駄目ですよ。そういう練習は。
ということだ。曰く、それだと何処で躓いたのかが自分の印象に残らない。曰く、何回やっても実は同じところで躓いている。曰く、躓いたところには楽譜にマークをして二度と躓かないようにする。曰く、100回通せとは言わないけれど、そのフレーズを10回連続で躓かずに弾けるようになるまで他のフレーズに行ってはいけない。曰く、楽譜を見てもどこを練習してきたのかが分からないけど、いつも同じところで躓いている。

 そんなことで、先週から練習の方法を変えて、徹底的に楽譜を目で追って練習するように切り替えた。それまでは、ほぼ暗譜していることをいいことに、譜面台も用意せずに練習していたのだが、それでは駄目だということだった。譜面を見る時はちゃんと見て練習しましょう、ということだった。
 躓いたところには丸印を付ける。どうして躓いたのかを考えてやり直す。10回間違わずに弾けたら次のフレーズ。間違ったら回数をクリアしてそこからまた10回。これがなかなか10回続かないので、基準が甘くなってとりあえずは5回ということにしてしまったのだが…。

 そんなことで本番までになんとかワンステップ上のランクに持って行かなくては。
 そういうえば、今年の目標は「愉しむこと」だったのだが、いつの間にかこうして技芸の上達に励んでいる。

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