いまさらいうのもなんだが、ヴィオラという楽器は控えめなのか、目立たないのか、作曲家の興味をそそらないのか、あるいはかつてヴィオリストが作曲家の不興をかったのか、ヴィオラのために書かれた名曲というのが少ない。スタジオの発表会ではこれまで2回、ヴィオラを弾いているが、1回目はバッハの無伴奏チェロ組曲1番のプレリュード,2回目はヘンデルのヴァイオリンソナタ4番をアレンジして弾いている。もちろん、テレマンのヴィオラコンチェルトのような曲もなくはないのだが、発表会のネタに事欠かないヴァイオリンとは違って、選曲にはなかなか苦労する。
そこで、YOUTUBEで「VIOLA」とキーワードを入れて、何かいい曲はないかと探してみることにした。
マックス・ブルッフがヴィオラのために書いた曲のようだ。ヘンデルやバッハとは違ってなかなかロマンティックな旋律。リズムが難しそう。音色にも相当気を遣わないといけない。苦手克服にはいいのだけど、かなりの大作。この曲をこのレベルで「聴かせる」のは至難の業か。
ひとつめの動画と同じ演奏家の動画を探して見つけた曲。「パク・ハヤン」と読むのだろうか。韓国のヴィオリストのようだ。作曲家ヴァンハルはチェコの作曲家のようだ。「古典派」というからモーツアルトやハイドンなんかと同世代なのだろうか。そういえば、なんとなくそれっぽいところもある。それにしても第1楽章だけで8分もあるのか。他の楽章を弾くという手もあるが、発表会で弾くとなるとピアノ伴奏譜があるかどうかが問題だな。
1曲目と同じロマン派の作曲家でパガニーニの曲。やはり時代が下るとより高い技巧を要求するようになってくる。リズムも複雑になってくるし、随所にフラジオレットが使われている。そのフラジオレットの使い方がまた何種類もあって、こりゃちょっと無理っぽい。YOUTUBEでこの曲を検索すると、チェロで弾いている動画も多い。ヴィオラのための曲なのか、チェロのための曲なのかは、いまのところ不明。
ひとつはジブリから、もうひとつはゲーム音楽から。どちらも日本人の演奏家によるものだが、ほかにこの方たちの演奏の動画はYOUTUBEには載っていない。「ザナルカンド」を弾いておられる方は、音楽教室の講師と紹介されていて、どうやらその音楽教室の宣伝のためにアップされた動画のようだ。
この路線で行くならば、ヴァイオリンのための楽譜を買ってきて、ピアノ伴奏はそのまま、ヴァイオリンの譜をヴィオラにアレンジして弾くということになりそう。「ウケ」はいいかもしれないが…。
そんなわけで、まだまだ迷走はつづく。
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