いろいろ考えながら、定期演奏会後はじめてのレッスンを迎えた。まずは定期演奏会の報告。「とにかく楽しかった」と言うと「楽しいのがいちばんです」とのこと。いや、先生、それ、楽しかったという言葉の裏に、実はあまり上手くは弾けなかったという含意を読んだでしょう。違うんですよ。練習では考えられないレベルで弾いたんですよ。やればできるんですから…
と、大きなことを言うのは控えめに、来年の発表会を目指していろいろ考えていることを相談。
いままでは、テンポの速い曲をヒラヒラパラパラ弾くのが上手いと思っていたけれど、そうじゃなくて、ゆっくりした曲をしっかり聴かせたい。来年もアンサンブルに参加するつもりだから、どうせそっちはヒラヒラパラパラになって、あっという間に本番になるから、とりあえず形にするのに精一杯になるはず。それなら発表会はそうじゃないところをしっかりやりたい。
このところ、ひとりで練習していたのはこの曲。グノーのアヴェ・マリア。例の「ヴィオラ名曲31選」の中の曲だ。宮本笑里さんが弾くとこうなる。
しかし、発表会の曲としてはちょっと簡単すぎる印象がある。それは先生も仰っておられて、この曲で発表会に出るなら相当なレベルにもっていかないと、「なんだ簡単な曲だなぁ」という印象しか残らない、とのこと。同感です。
しかし、忘年会の余興ならちょうどいい具合なので、それを目標に、などと、先生にとってはたぶん消える魔球のような変化球で攻めてみると、「それもいいですね。本番は本番ですから」、ということになった。
先生の前で弾いてみると課題山積。弾く前から課題山積だったのだが、ちょっといくつかに整理してみる。音程とリズムはとりあえず横に置いといて(←いや、それがいちばん課題なんだが)
まず、弓の返し方。
いや、分かっているんですよ、駄目だって。でもやっぱり駄目出し。もっと大事に。アクセントを付けないように返す。とにかく弓を返すところばかりを練習する。最初は解放弦でいい。
ロングトーンはやりにくければ元弓から始めなくてもいいけど、どこから始めるのかはいつも決めておく。
ピアノは音を小さくするのではなく、ピアノに聞こえるように弾く。指板より弓を寝かせて、だけど弓の速さを遅くするのではなく、弓はできるだけたくさん使ってピアノにする。
次のレッスンまではビブラート禁止。ビブラートで誤魔化さずにロングトーンをしっかり弾けるように。ま、これがこの曲のほぼすべてかもしれない。
そんな訳で、ゆっくりと始動。
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