いよいよ明日が本番。今日は、明日ステージに載る全員が初めて集まって、明日と同じステージで練習した。
ヴィオラパートにもエキストラの方が来られた。先生が面倒を見ておられる大学のアンサンブルから来られた女子学生だ。団員の方は奥ゆかしいのかなんだか、エキストラを最前列に並べ、その陰に隠れてこっそり弾こうとする人ばかり(私を含む)。いやしかし、やはりわざわざ来てもらっている人だけあって、演奏はそつがない。それにアンサンブルで弾くことにも慣れていて、アクションが大きく、ちょっとした動きで次の音が予測できる。前にいてもらうととても弾きやすい。
ちなみにこれは、いつもレッスンを受けている先生も同じで、前のレッスンの時に、fzp(強いアクセントを付けたあとで、すぐ弱く)の弾き方について、弓をいきなり速く動かしてすぐにゆっくりにするという弾き方をしていたところを、そうではなくて、弓を深く重みを載せて弾いた後、弓速は変えないまま弓に載せる重みを軽くして弾くように、というご指導をいただいたときのお手本を見て、音が出る前に次はどういう弾き方で来るのかがイメージできるのを強く感じた。何がどう違うのかよくわからないが、そういうものなのだろう。
とにかく、そうやって動きを目で追いながら弾いていると、がぜんテンションが上がってくる。
こうしてエキストラにも助けられて練習が始まる。いつもの練習では「パラパラパッパッパー」と口で歌っていたオーボエやホルンもいる。口で歌わなくても楽器の音が出てくる。これもがぜんテンションが上がってくる。
そしてソプラノの美しい歌手の登場。プロのソプラノの声をこんな間近で聴けるなんて。いままでこんな機会はなかったのでイメージができなかったのだが、とにかくすごい。大声を出すとかそういうことではなくて、とにかく声量がすごいし、小さな声でうたうところも、細く針のような声でけっして弱々しい、か細い声ではない。とにかく綺麗な声だ。そして容姿も美しい。モーツアルトはこんな美しい人のためにこの曲を書いたのかと暫し妄想。途中、レスタティーヴォのところをチェンバロ(キーボードで演奏)と合わせる時間が結構長かったのだが、チェンバロは私の席のうしろ。チェンバロの方を見て歌ってくださるということは、私の方を見て歌ってくださるのとほぼ同じ。少なくとも視界には私が入っていたはずだ。これもがぜんテンションが上がってくる。これはエキストラがはいったり、オーボエが入って上がった分の100倍ぐらい。
もう、遠足の前の日みたいに、興奮して眠れないかも。
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