いろいろなことが少しずつ落ち着いてきて、練習時間も捻出できるようになってきた。それで、やはり練習するとそれなりに効果もでてくる。前回のレッスンで、緩楽章のフレーズの歌い方を見てもらって、ロングトーンの練習やら、音の最初からビブラートを掛けることやら、なんかよく分からないけど「歌おう」という意識を持って弾くことやら、いろいろやってレッスンに臨むと、
だいぶ歌えるようになりましたね
とお褒めをいただいた。ああ、気持ちいい。やっぱりこうして褒めてもらうのは気持ちがいい。そういえば、なんか今日は朝から調子がいいような気がしていたんだ。もうそれ聞かせてもらったので、この気持ちのいい状態で今日はレッスン終わりにして帰ってもいいぐらいだ。
褒めていただいたところのポイントのひとつはビブラートの掛け方なんだが、そのほかのポイントは自分でもよく分からない。出来れば、いままで何がダメだったのか、どこをどうすれば良くなったのかを客観的に分析しておきたいところなのだが、先生に聞いても、
「まあ、全部が全部、そんな理屈で説明できるものばっかりじゃないですよ」
とのこと。ま、それはそうなのかもしれない。
こうして出来てくると、先生の方もいろいろとアドバイスのし甲斐があるのか、このフレーズのボウイングはこうした方がいいとか、ここは最後までしっかりと弾いた方がいいとか、こういう練習をした方がいいという具体的なアドバイスをしていた
例えば、リズムが上手くとれていないところのボウイングを見ると、長さの短い音符のところでスラーを切っているために、弓を返すのに時間が掛かっている、とか、次の音が長いため弓を多く使って弾こうとしているために、変にその音だけが大きくなっているとか。
フレーズの切り替わりのところの最後の音がどうしても上手く弾けなかったのだが、そこもボウイングの問題だった。うしろのフレーズがアンクタクトになるので上げ弓になるが、その時に弓のどの辺から弾き始めたいかを考えて、予め先弓の方に弓を寄せていく。それが出来ていないと、フレーズの最後の音でいきなり先弓まで持って行くことになるので、その音がなんとなく投げやりな感じになってしまう。弓に印をつけて、どの音をどこで弾けばいいかを客観的に意識して練習するようにということだ。
全部が全部、理屈で説明できるものではないとはいうものの、こうして理屈で説明してもらえると、改善点が明らかになってくる。「感情を込めて弾く」というのは意外と戦略的にいろんなことを考えて弾いているものなんだ。
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