前回の記事で「力を抜いて」といわれると力が抜けないということを書いたが、力を抜くこと以外にも意識するとなかなかできないことはたくさんある。そのうちのひとつが、弓を流さないことだとか、下げ弓の時に手首を手前に引かないことだとか、ボウイングの結構基本的なことだ。今週のレッスンでは、そういう悩みを解決する着想がいくつかあった。
弓が流れてしまう原因の一つに、先弓を使おうとして楽器を自分からみて左の方に動かしてしまうことがあげられる。これを回避するために、楽器の左側の側面をみるようにする、というのは以前にアドバイスされた。これがまずひとつ。
そしてもうひとつが、先弓の位置を側頭部で感じること。下げ弓ならば、最初は元弓なので、弓の先は視野に入らない。側頭部のだいぶ後ろというか上の方にあるはず。ここから弓を運んでいくと、弓の先が側頭部に近づいてくる感覚がある。その感覚をキープしながらボウイングすると、弓が側頭部から離れない。すると、自然と右手首が前に出て、まっすぐなボウイングが出来る。
なんか、目から鱗、って感じだ。
今回のレッスンでは、フレーズごとに練習しているのを合体させて、曲として通して弾こうという時に、新しいフレーズにうまく入れないことについて相談。フレーズごとにばかり練習をしていると、そのフレーズの最後の音を、まるで曲の終わりの音のようにしっかりと弾く癖がついていることが、先生の指摘で分かった。そこを抜くというか、捨てるような感じで、気持ちを次のフレーズに向けていくと弾ける。
うむ、なるほど。
先生によると、ドッペルもだいぶ弾けるようになったので、次の曲のことを考えましょうとのこと。いや、まだ弾けていないところが多いんですが・・・・
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