2013年3月30日土曜日

パサニアの唄

 ブログは公共の場なので、あまり仕事の愚痴は書きたくないが、ま、とにかくこの時期は忙しい。年度末に練習時間が確保できないというのは、ヴァイオリンに限らず四十のテナライスト共通の悩みではないかと思う。愚痴っていても仕方がないので、少しでも時間があれば練習をしたいもの。自分だけではなく、娘にも練習させて、早く「楽しい」というところまで持っていきたいものだ。

 こうして自分の練習もさることながら、まずは娘が喜んでヴァイオリンを続けてくれるのが何より。私が家でヴァイオリンを弾くのを快く思っていない妻も、娘が真剣に練習しているのを無碍に止めろとは言うまい。そうやって家でのヴァイオリンのステータスを上げていくことが、私が文化的な生活をする上での条件を確保することにもつながる。

 とはいうものの、ヴァイオリンを始めたばかりの娘の課題は、ラとシとドとレしかない曲。いちおう「パサニアの唄」という曲名はついているものの、あまり弾いていて楽しい曲ではない。これをどうやって練習させるか・・・
そこでひとつの秘策を考えた。
このラとシとドとレしかない曲に伴奏をつけてそれらしい曲にしてしまおうという手だ。

 しかし、ここに大きなに突き当たる。
 どんなに素晴らしい伴奏をつけても、それを弾く人がいないということだ。自分で弾くしかない。つまり、自分で弾けるレベル以上の伴奏はつけられないということだ。ま、そんなことで、できるだけ単純なメロディで、だけどそれなりの仕上がりになるように編曲してみた。

 今朝、早起きしてカラオケボックスで録音。まずファーストを録音して、それに合わせてセカンドを弾いて録音する。家に帰って二つの録音を重ねたら・・・という目論見だったが、ラとシとドとレしかないファーストを録音したところで早くも挫折。なんでこんなに下手なんだ。ラとシとドとレしかないからこそ下手なのが際立つ。そもそもボーイングのテクニックとか、そういう基礎を素っ飛ばしているのだ。本当なら自分もこの「パサニアの唄」でレッスンを受けなければならないぐらいのレベルなのに、それに伴奏をつけてあげるなどと、ちゃんちゃらおかしいことを考えているところに無理がある。結局、ファーストの録音までに何度もテイクを重ねる。結局2時間、こんなことばかりをしていた。
 うむ、確かに練習にはなったのだが・・・

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