2024年9月15日日曜日

とにかくゆっくり

 これは前から言われていることだが
速弾きをしない
ことが速弾きの近道。最後まで弾ききれる速さで練習して、最後まで弾ききれたら少しずつ速くしていく。そういうことで、メトロノームを使ってまずはゆっくりの練習。

 弾けないところがあったら、そこばかりを続けて練習。5回続けて間違えずに弾けるようになるまで繰り返す。前の先生は「10回」と仰っていた。「プロが演奏会で弾く曲を練習するときは、絶対に間違えられないので、20回とか30回とか繰り返して、絶対に間違えずに弾けるという自信がつくまでやるけど、発表会で弾く曲にそこまでは求めません」ということで「10回」だったのだけれど、そこを勝手に値切って「5回」ということで勘弁してもらう。これでも結構ハードルは高い。「あと1回」というときに限って力んでしまって失敗する。20回、30回と弾いているのだけれど、なかなか5回続けて間違えずに弾くことが出来ない。

 ともあれ、そうやって弾けないところを克服して、もういっかい、最初から最後まで弾けたかな、と思ったら、それを3回ぐらい繰り返す。それから徐(おもむろ)にメトロノームのピッチを上げる。楽譜に「何月何日、♩=xx」と書いて、自分の成長を確かめる。

 そうやって迎えたレッスン。

 自分では弾けているように思えたのだが、先生にかかると、速さで誤魔化しているところが次々に明らかに。音階を上っていくところのわずかな音程の狂いも「なんとなく」では許してもらえない。

 それと、もうひとつの大事な指摘は、次の音を意識的に準備しておくこと。これも初めて聞くことではないのだが、速弾きすると疎かになりがち。特に4指が弦から完全に離れていて、出番が来たときに「えいっ」とばかりに伸ばしているから、タイミングが合わないし、音程もわるい。でも、4指を常に弦の上で待機させておくのを意識的にやろうとすると、けっこう力が入って、小指が吊りそうになる。それ以上やると指を痛めてしまいそう。

 ゆっくりの練習は、速弾きよりも難しい。

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