アンサンブルに入っているおかげでご縁のできた演奏会を聴いてきた。
うちのアンサンブルは、本番になると、先生がご指導されている大学の学生さんやら卒業生さんやら、先生つながりでご縁のある別の先生がエキストラに入ってこられる。そのようにしてご縁のできた先生が、隣町で指導されている音楽教室の生徒さんを中心とした演奏会だった。教室のホームページを拝見すると、弦楽器だけではなく、いろいろな楽器のレッスンが受けられるらしいのだが、今回は弦楽器と、ヴァイオリンを弾いておられた方がおひとりソプラノも披露してくださった。残念ながらヴィオラを習っておられる生徒さんはおられないようで、うちのアンサンブルからも何人かがヴィオラのエキストラに入っていた。
ステージの上は約20人。半分ぐらいは先生かエキストラだったが、演奏された曲はなかなか興味深い曲ばかり。来週の定期演奏会で弾く曲、以前にうちの定期演奏会で演奏されたけれと自分は会社の事情でステージに載れなかった曲、私がヴィオラを弾くきっかけになった曲などなど、個人的な思い入れのある曲も多かった。
表題の「古いリュートのための舞曲とアリア」は20世紀の前半に活躍したレスピーギの曲。作曲者の名前は初めて聞いたが、どこかで聴いたことのある曲だった(動画は別の方が弾いているもの)。
ちょっと難しそうだけれど、結構いい。ヴィオラが終始聴かせどころを弾いている。
見ていて思ったのだが、やはり目の前で楽器を弾いているというのは説得力がある、というか、CDやYouTubeで聴くのとは違う楽しみがある。演奏している人の気持ちがダイレクトに伝わってくる。最前列で弾いておられるのは、それぞれプロなのだが、無理な動きがまったくなく、そうかといって腕と指だけで弾いているわけではなくて、見ている人を誘い込むような弾き方をされておられる。聴いていて、知らず知らずのうちに、演奏している人と同じように身体が動いているような、演奏している人と同じように呼吸をしているような、身体の中の血が演奏している人と同じように巡っているような感じがしてくる。どういえばいいのかわからないけれど、なんとなくそんな感じ。たぶん、生徒さんが見ているので、身体全体で合図を出すつもりで弾いておられるのだろう。普段ご指導いただいている先生が目の前で自分と同じ旋律を弾いている。そういう安心感の元に弾いておられるのが、また伝わってくる。
さぁ、来週はうちの定期演奏会。うちもこんなふうに弾けるとよいのだが。
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