2021年8月9日月曜日

天下三不如意

 意の如くならざるもの、鴨川の水、双六の目、山法師、なんてことを言ったのは誰だったっけ。

 私の場合、4指、ハイポジション、フラジオレットかな。ま、ほかにもいろいろ意のままにならないものがはあるけど。

 特にG線とかC線とかのハイポジションで4指をつかうとかいうシチュエーションがうまくいかなくて、左手がうまくいかなければ右手もなんだか変になる。4指のロングトーンはできれば避けて、例えば1ポジで4指になるところは3ポジに移動したりして誤魔化すのだけれど、もともとが3ポジとなると4指は避けがたい。なんとか4指でもちゃんと弾けるようにしなければ…

 と思っていたのだけれど、レッスンで先生が仰るには、4指が思い通りにならないのはプロでも同じらしくて(同じと言っても程度は違うんだろうけど)、できることなら4指にいくまえにポジションを移動させて4指にならないようにするものだそうだ。シューベルトのアヴェ・マリアの冒頭、

レーーー#ドレ#ファーーーミレーーー

のところを、G線3ポジで、2---124---32--- と弾こうとしてどうしてもうまく音色が出ないのを相談すると、そこは、#ドレの半音のところで4ポジに上がって、2---113---21--- と弾けばよい、とのこと。

いや先生、それ、もっと早く言ってよ。
だってこれ3月から練習していて、ずっとこんなヘナッとした音出していたじゃん。

ま、ともあれ、フィンガリングを全体的に見直していく。ポジションを頻繁に移動させるとやっぱり音程が思うようにならない。それでも、4指のロングトーンが思うようにならないと、結果の出ない練習を重ねるより、ポジション移動で音程を安定させる練習をする方が、まだ結果につながりそうだ。

 ところで、アンサンブルレッスンをいっしょに受けているオジサンのうちのひとりが、急にチェロを始められた。なんでも、いま、ヴァイオリン×2+ヴィオラだけれど、自分がチェロをやれば、先生に入っていただいて弦楽四重奏ができると思われたそうだ。とはいうものの、いきなりハイドンだとかができるわけではないので、パッヘルベルのカノンをやることになった。チェロは同じ旋律を繰り返すだけだから、これならなんとかなるかも、ということだ。ただそうなると私に回ってくるのはヴァイオリンの楽譜。久しくヴァイオリンケースを開けていないので、久しぶりにそれを開いてもいいのだが、意地になってヴィオラで弾いてみようと試みる。たぶん初心者用にアレンジされた楽譜で、ヴァイオリンなら1ポジだけで弾けるようになっているのだが、ヴィオラで弾くと当然ながら5ポジぐらいまででてくる。要所要所にラがでてくるので、これをフラジオレットで弾こうと試みる。これもまた天下三不如意だな。いやしかし、私より年長の方がまったく新しい楽器に挑戦されているのだから、ここは私も5ポジぐらい挑戦していかなくては。

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