発表会の関係で先生がご多忙だったのと、自分の都合でレッスン1回を休まなければならなかったので、IBLが7週間になってしまった。
※IBL: Interval Between Lessons
この間、あまりまとまった練習はできず、ヴィオラを構える時間は週に2~3回、1回につき1時間程度。自分でも少ないと思うが、これでもかなり優先度を上げた結果だ。取り組んでいるのは『ヴィオラ名曲31選』に載っている小品たち。どれもこれも、どっかで聴いたことのある曲で、ヴァイオリンを始めて2~3年以内の子供たちの発表会で弾かれるような曲ばかりだ。その中にシューベルトの「アヴェ・マリア」とグノーの「アヴェ・マリア」があるのだが、こうなると三大アヴェ・マリアをコンプリートしたいというささやかな欲が出てきて、『ヴィオラ名曲31選』に載っていないカッチーニの「アヴェ・マリア」も練習に加えた。
こんな曲だ。
動画のテロップにも書かれているが(というか、この動画のテロップを見て初めて知ったのだが)、これはどうやら贋作らしい。個人的には三大アヴェ・マリアの中でいちばん好きなのだが、この動画で贋作だと知って驚いた。
ジュリオ・カッチーニは17世紀の作曲家なので、彼が作曲した曲だとすると、もうこの曲はパブリック・ドメインになっている。しかし、言われているようにウラディーミル・ヴァヴィロフの作曲したものだとすると、彼の死後まだ50年弱しか経っていないので、この曲の著作権は彼にあり、リアルでもネットでも公衆の面前で演奏すると、あの悪名高き団体が著作権料の代理徴収にやってくる。しかし、ウラディーミル・ヴァヴィロフ自身は「自分の曲ではない」と言っているのだから、彼が自分の著作権を主張することはない。徴収された著作権料は誰の懐に入るのか?
それはさておき、フラットが4つもあって開放弦が封印されてしまうことを除けば、それほど難易度の高い曲ではないのだが、それをこの動画のように「歌わせる」というか、音に重みをつけて弾くというか、人に聞かせられるように弾くというのは目下の課題だ。難易度の高そうな曲だと、それらしく弾けるだけで上手そうに見えるし、弾いている本人もそれで満足するのだが、ただロングトーンを弾いているだけでもこのお姉さんみたいにはなかなか弾けない。
簡単な曲ほど難しい
とつくづく思う。週に2~3時間しか練習しないのだから仕方ないのだか。
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