2021年1月23日土曜日

ヴィオラ名曲31選

 


 弾き合い会が終わったので、いちおうこれまでやってきた曲は「完成」したことにして(実は完成していないのだが、これ以上のレベルで完成させようというモチベーションが出てこないので)、新年からは何か別の曲を見てもらおうということになった。4年ほど前に、ほとんど同じような状況で『ヴィオラ名曲31選』(宮脇 薩乎 編,ドレミ楽譜出版社)を見ていただいていたことがある。先生が代わられる前の話だ。そのときの先生は、「じゃ、最初から全部いきますか」と仰ったのだが、最初のAve Verum Corpus(W.A.Mozart)を弾かしてあまりに酷かったので方針が軽く変換されて、途中にあるArioso(J.S.Bach)からすることになった、という経緯がある(出典:「レッスンにも風が」, 『四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋』2017.2.25, おとがく.)。そのときからどれぐらい上達しているだろうか。家でちょっと弾いてみて

わりと弾けるかも…

なんてことを思って、性懲りもなくまたこの本を持ち出して見てもらうことにした。

 Ave Verum Corpus(W.A.Mozart)は、4年前にも見ていただいているということもあって、いちおうは弾ける。簡単な曲なので、音色だとか表現力だとか、そういうところがモロ見えで、拙さが目立つのだが、例えば、歌詞に合わせて(といっても書いていないのだが)ブレスの位置を考えてみるとか、そういうところから、いつもよく言われる「フレーズ観」みたいなものが定まってきたりする。いい調子だ。これは〇をもらえた。

 次もMozart。ピアノソナタ11番(K.331)の主題をアレンジしたものだが、これも聞き覚えのある曲なのでなんとか弾ける。ただ、聞き覚えで弾こうとすると必ずしも楽譜通りにならない。細かなリズムに「お直し」が入る。いやしかし、4年前に比べると進歩しているかもしれないような気がしないわけでもないように思ったりする

 問題はその次のAndante。ゆっくりだからと侮ることなかれ。これもMozartなのだが、超絶難しい。こんな曲だ。

 原曲ではヴァイオリンが主旋律でヴィオラは引き立て役なのだが、わざわざこれを移調してヴィオラを主役に仕立て上げている。先生の前でちょっと弾いてみたのだが、あまりに酷かったので順番を飛ばして次の曲… という4年前のデジャヴに。ま、しかし、4年前ならこんな難しい曲はかすりもしなかったので、ちょっとは良くなっているのか。

2021年1月4日月曜日

いまさらですが

 

 明けましておめでとうございます。
 今年も、社会のお役にはまったく立たない記事を書き続けていきますので、お暇な方だけ見てください。

 元旦は晴天に恵まれ、きれいな初日の出が見られました。寒かったので、窓を開けずに撮影。だいぶ結露しているので、自宅が何処か特定されなくて、それはそれで好都合な写真が撮れました。

 さてさて、毎年、年末までヴィオラとブログを続けること、という控えめな目標を立てて取り組んでいるのですが、昨年は一応その目標を達成しました。ブログの方は34記事。内容はどれも薄いですが、いちおう毎月2記事以上の投稿ができました。

しかし

ヴィオラの方は明らかにレベルが下がっている。練習時間はたぶん、そこそこ確保できていると思う。コロナ騒ぎのおかげで通勤に要する時間がいらなくなり、定時になったらすぐに練習ができるようになった。これは大きい。ときには出来ない日もあったが、非常事態宣言が出ている間は、平日、ほぼ毎日1時間ほどの練習ができた。一方で、夜な夜なカラオケボックスに通って練習というのはしばらくできなかった。カラオケボックスが営業を自粛していたからだ。

その結果

1時間以上、練習に集中することができなくなってしまった。これは何もコロナの所為だけではない。一般的に加齢によって集中力はなくなっていく。そこに偶々コロナ禍が重なっただけだ。
 発表会ほど重いイベントではなかったが、昨年の唯一の「本番」といえる弾き合い会でのうだうだした演奏がそれを物語る。軽いイベントではあったが、2年以上練習してきた曲を人前で弾くのだから、本番前にはもう少し仕上がっていないといけない。これまでならば、本番では緊張のあまり失敗することがあったとしても、それまでのところではもう少し高いレベルで仕上がっていたような気がしないわけでもないように思ったりするかもしれない

あ、そうか

今回もやはり、「前回はもっと弾けていたよなぁ」という幻をみているだけか。

 正月はすっかり練習をサボってしまった。12月27日に本番があって、それ以降、大晦日まで楽器ケースを開けることはなく、1月2日に楽器ケースを開けで、本番の後で松脂を拭き取っていないことに気付いたという次第。その練習も、本当なら巣籠中なので、お昼前からでも出来たのだが、夕方から初めて30分ほど。そして1月3日と4日は何も弾かず、時間だけが徒過していく。そういえば、去年も1週間、練習をサボり、「嗚呼、思うように弾けない」などと嘆いていた。加齢による退化はあるのかどうかわからないが、少なくとも成長はしていない。