2020年11月8日日曜日

半音は狭く

  ヴァイオリンを弾いている人には当たり前のことかもしれないが、半音を大きくとりすぎると音程が崩れる。今回のレッスンはだいぶそこをいじられた。

 いつもいつも同じ曲ばかり弾いていると、何となくそれらしくは弾けてくる。テンポもそこそこ。ま、YouTubeにアップされている演奏みたいな剛速球ではないが、そこそこの快速で、たまにミスっても何とか戻れたりもする。だけど中身は結構グタグタだったりする。それで今回はゆっくり弾いたところを見てもらった。そこで言われたのが
半音はもっと狭く
ヴィオラだからヴァイオリンよりは広いので、私の武骨な指でも普通に押さえればいいか、と思っていたのだが、ファーストポジションから「もっと2指と3指をくっつけて」というご指導が入る。ハイポジションになればなおさらで、当然ながら指を入れ替えないといけない。半音のところでポジション移動するようなところもあるのだが、そこも移動しすぎ。ほんの少し移動するだけでよい。特に下降音階のときに例えばニ長調のソと#ファが離れすぎる。反対に、C線3指の#ファとか、D線3指の#ドとかはもっと2指と離して。いや、これは前から意識はしているのだが、なにせヴィオラは竿も広いしその分C線は遠い。その3指をもっと遠くへ、というのはフィジカルがなかなかついてこない。しかしプログラムにそんな言い訳を書くわけにもいかないので、これは仕方がない。
 ただ、何度も何度も繰り返し、その指が届ききらない#ファの音を聴いていると、自分の中でその音が正しい#ファのように思えてくる。純正律でも平均律でもないオレオレ律が出来上がってしまって、それがハイポジションのところでも、なんとなくその音が合っているように思って#ファだか♮ファなのか判然としない音を弾いているのかもしれない。

そっか。指ではなくて耳の問題か。

それって結構、深刻かも。

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