発表会を前にしてピアノ合わせがあった。
ピアノでもなんでもそうなんだが、ひとりで弾いているときは弾けても、何か他のパートと合わせるとなると突如、難易度が上がってしまう。ピアノの先生によると、聞こえてくる音の量が増えるので、頭の中でそれが処理しきれず、咄嗟に「速い」と感じてしまうのだそうだ。アンサンブルでも、本番になるとどんどん速くなってしまうのはそのためかもしれない。録音をさせてもらったのだが、聴き返していてもなんとなく必死感が伝わってくる。実際、だいぶ必死だった。余裕を持って弾いていると、伴奏のおかげで
自分が巧くなった
ように錯覚するところもあるのだが、録音を聴いても、どこでそんなふうに思ったのか、記憶の断片すら蘇ってこない。
いつも聴いている音源は弦楽アンサンブルの中からソロのヴィオラが浮き出してくるのだが、ピアノ伴奏となると、ソロが伴奏に溶けるところがない。アレンジの仕方にもよるのかもしれないが、アンサンブルとソロの掛け合いみたいな部分はなくて、ピアノはあくまでも伴奏といった感じになる。ところが、そこはさすがに楽器の王様。いざピアノが鳴り出せば存在感はハンパない。しかも弾いているのはプロ。こっちは素人でかなり背伸びした選曲でもあるので、
伴奏に圧倒されてしまう
感じだ。
本番までしばらくあるので、録音したのを聴きながら演奏する練習をしておきたい。それと速くならないようにだな。そうだ、」カラオケを録音させてもらったらよかった。
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