2018年3月12日月曜日

フレーズ感

前回のレッスンでは、ふわふわと弓が浮いている感じを指摘されて、
フレーズ感がない
ということだった。それで、
それまでの練習の延長上に本番はない
ということがわかった。それ以来、気持ちも練習方法も一新。練習第2章の様相だ。もっとも第何章なんだか正確にはわからない。

多少、音程は合っていなくても、
弓を吸いつけてしっかりと音を出せば
それらしくは聞こえる
というありがたいご指導に甘え、ボウイングに専念するぐらいのつもりで練習する。まずは開放弦でひたすら四分音符を繰り返す。そのとき、出来るだけ弓を返すところが分からないように弾こうとしてみる。返すところが分からないというには無理でも、せめて音が途切れる感じがしないようにと試みる。ところが、アップボウから元弓で返してダウンボウにするところがどうしても巧くいかない。音階をつけてもやはり同じで、実際に曲を弾いていても、アップボウのあとでフレーズが途切れてしまうような感じになる。
あぁ、こういうことを仰っておられるのか
と妙に納得。出来ていないことが分かっただけでも進歩だ。

緩楽章はそんな感じで課題がひとつ見えてきたが、急楽章の八分音符が続くところなんかは課題も見えてこない。レッスンで先生が「いい見本」と「わるい見本」を見せてくださったときはわかったように思ったのだが、自分でやってみるとなんだかよく分からないのだ。確か、弓なんてほとんど動かしていないのに、とんでもない深い音色の音が出てきていたんだけど、それがどんな音だったかも思い出せない。

ともあれ、課題が見えていると練習は面白い。アップボウのあとの弓の返しが問題だと思えば、まず開放弦でそればかり練習する。少し改善したと思ったら気になるフレーズを弾いてみる。良くなったと思ったらとりあえずは良し。あまり良くなっていないときは開放弦でまたいろいろ試してみる。開放弦をひたすら弾き続ける練習でも、少しずつでも本番が近づいているように思えればたのしい。
課題が見えない方は、なかなかこうもいかない。どうしたらいいかわからず、すぐに練習が嫌になる。するとますます課題が見えなくなって、練習が捗らない。
うむ、まずだな。

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