2017年3月26日日曜日

オケ始動

 先日、アマオケの練習を見学してきて、楽譜をもらってきた。
 2年前にも一度お世話になったオケだ。その前の年に定期演奏会を聴いて関心を持ち、ブランデンブルク協奏曲をやると聞いて、5月ごろのひょっこりと見学に行って参加させてもらったところだ。同じ県内ではあるのだが、うちの県は真ん中におおきな淡水の海があって、向う岸に行くのは一苦労。平日にやっている練習に参加するには、チャイムとほぼ同時に退勤して駅まで小走りに歩いて、ぎりぎり練習開始に間に合う、というか20分ほど遅刻で参加できるという距離。結局、この地理的条件が最大の理由で、定演以降は続けられなかった。その条件は何も解決できたわけではないのだが、一度参加するともう一度参加したくなって、また片道2時間かけて通うことにした。本格的に練習に参加できるのは、会社の都合で5月以降。今年も10月1日の定期演奏会までの期間限定の参加になる予定だ。
 短期間の参加だったのに、みなさん覚えてくださっていて、快く迎えていただいた。定演の曲は1月ぐらいから練習されているようで、既に、ほぼテンポ通り最後まで通せるようになっている。だいぶビハインドがあるのは否めない。5月までに、なんとか通せるところまでは追いついておきたいのだが、果たして・・・

 レッスンの方は、引き続き、『ヴィオラ名曲31選』(ドレミ音楽出版)を続けることにした。そういうレッスンをしていないと、基礎が身につかないとしみじみ実感したからだ。オケの曲をやっていても、ポジション移動にそれほど抵抗がなくなっていたり、意識さえすれば4指をスムーズに出せるようになっていたり、半年ほどの間に目に見える成果が出ている。期日があって、それまでに弾けるようにしなければいけないという練習では、どうしても妥協を重ねることになってしまって、出来ないことを出来るようにするよりも、出来ないことを如何に避けるかに傾倒しがちだ。
 どれだけ、レッスンの曲とオケの曲を並行して練習できるのか、なかなか見通しがつかないところではあるのだが、「もう駄目だ~」となる直前までは頑張ってみようと思う。

2017年3月18日土曜日

いい曲ですね

 ヴィオラだとかヴァイオリンをやっているというと、クラシック音楽に造詣が深くてなんでも知っているように思われることがあるが、少なくとも私の場合はほとんど知らない。とにかく1曲弾くのにとても時間がかかるので、そんな次から次へといろんな曲を弾くわけではないし、コンサートに行ったりCDを聴いたりということも、めっきり減ってしまった。
 最近、気になる曲を3曲。いちおう年代順に
 
 最初はあるアルカンジェロ・コレルリの合奏協奏曲1番。コレルリの合奏協奏曲 作品6の中では、8番のクリスマス協奏曲が有名だけれど、他の曲もいい。これはそのうちの最初の曲。バロック時代の曲は、後の時代のものに比べるとあまり難易度は高くない。これはどうかわからないけど。合奏協奏曲だから、ヴィオラにもちょっといいところが回ってくるかな?



 次はモーツアルト。
 モーツアルトの曲って、いかにもモーツアルトって感じがする。コレルリやヴィヴァルディやバッハとは明らかに違う。古典派っていうのだそうだが、古典派の中でもモーツアルトはやっぱりモーツアルトだ。サザンオールスターズの曲を聴いたら、誰が歌っていてもサザンの曲だな、ってわかるのと同じぐらい、モーツアルトの曲を聴いたらモーツアルトの曲だな、ってわかる。これもそういうモーツアルト感満載だ。
 16分音符、速えーよ。


 最後はエドワード・エルガー。19世紀後半から20世紀前半に活躍したイギリス人。クラシックの中ではだいぶ新しい人だ。年代が新しい人の場合は、それまでになかったものを作ろうという動機があるので、斬新なリズムだったり、途中で転調をさせたりして変化を付けたり、技巧的にも難しいものを要求してきたりする。
 でも、これいきなりヴィオラから始まるじゃん。

 大曲はこの3曲で、あとは小品がいくつかあるらしい。

 

 はい。

 そうです。

 オケに載ります。

 たぶん。

2017年3月12日日曜日

考えすぎない

 このところ、比較的ゆっくりした曲を丁寧に弾くことが課題になっている。曲のレベルから言えば、たぶんスズキの2巻とか3巻ぐらいのレベルなのかもしれない。ちゃんと音程がそれらしくとれて、「あ、バッハのアリオーソだね」とか「モーツアルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスだね」ってわかってもらえるレベルなら、もうこの曲も卒業なんだろうけれど、なかなかこれが卒業できない。自分でもあまり満足のいくものになっていないのだから仕方ないのだが。

 前回のレッスンでは、フィンガリングを自分で変えてみたヴァージョンを診てもらって、そのうえで、ここもあそこもと修正が入った。移弦をするとどうしても音色が変わる。ゆっくり目の曲だとそれが目立つので、できるだけ同じ弦で弾くのがよいということだ。これは納得。確かにすぐに隣の弦に移弦するよりもポジション移動して同じ弦を使う方が、フレーズのつながりが出てくる。自分でフィンガリングを変えたのも、そこまで意識していなかったけれど、結局、そういう動機だった。
 ところが、こうなるとポジション移動がちゃんとできるかが新たな問題になってくる。それを解決しないままレッスンを受けたのだが、それが、ただサードポジションの音程が悪いだけでなく、それを誤魔化すためにボーイングまで小さく(というかいい加減に)なっていたり、速く済ませてしまおうとしてリズムが変だったり、いろんなところに出てしまっているようだ。

 今回のレッスンで問題になったのは、主にはボウイング。
 音を続けようとして弓を返すところを意識するから、返す直前のところで無意味に弓速が速くなってしまっていたり、テヌートで「丁寧に」弾こうとして中膨らみになる傾向があったり。どうもいろいろ考えすぎているようだ。

 何も考えてないと、子供の発表会みたいな無味乾燥な演奏になるし、考えすぎると変だし。何も考えないでちゃんとした演奏ができるようになるには、いったい何を考えて演奏すればいいのだ。とまた考えてしまって変な演奏になりそうだ。